階段を昇り降りして汲む水は弱らぬ足と苗を育てり
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ひい祖父は鉋刃「かんなば」作る国宝の熱き血潮を君は受け継ぐ
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少しずつ水を与えた十日目でラナンキュラスが芽吹き嬉しむ
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球根へ急に水やりミスしたがアネモネ芽吹き糧となる朝
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最終の明日の鮎釣り酒匂川師匠に学ぶ初心忘れず
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鮭まぶす酢飯太巻き玉子焼き鮎の師と食む明日が楽しみ
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あなたのおかげで綺麗になった肌は、あなたのせいで汚くなったよ
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七つ笑む淡いツツジの桃色に秋の夜道や春辺となりぬ
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トーストがポンッと飛び出すまさに今希望はすでに無重力です
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花束を。闇の中で育てた薔薇は 一体どのくらいの赤さなの?
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頑なに目を合わせない君が 今日も僕を好きだと伝えてくる
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ホバリングしてペンタスの蜜を吸うオオスカシバよ受粉ありがと「スズメ蛾」
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摘まれないで そこで咲き誇っていて 枯れるまでどうか
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中空に止まり蜜吸うスズメ蛾や飛び去り時が戻って進む
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スズメ蛾の羽音届かず耳澄ます花満つ窓へ観客となる
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公平に ジャッジするのが 平等で 被害者側にも 落ち度はあると
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ぼんやり 流るる景色を 背景に 滴る水追う 母の車で
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粒分けで売られてやっと手が伸びるシャインマスカット母娘でつまむ
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僕の耳が 赤いのは 大切な人の声を聞き逃さないため
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夏が過ぎシャワー浴びない母へ捧ぐ一枚だけのボディシート
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このうたを左から右に書いて欲しい(必ず君の愛する色で!)
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銀行の 窓口どうぞ、と 籠にある 甘い宝石 どれにしようかな
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文才は あんまりないと 占い師 わかってるけど やめたくないの
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夏布団 丸洗いして 秋迎え 陽が沈むのも 気付かず夕寝
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落人が都をしのびそば米の優しき出汁に秋の夜は更け
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鼻先を出来うる限り近づけて金木犀の香り嗅ぎたし (嗅覚衰えし)
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草取りて軋む足腰伸ばしつつ 見上げれば早(はや) 茜(あかね)さす空
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網戸越し虫の音はせず遠くから電車の音が聞こえてきてる
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他人よりも文字を読むのが不得意な人に限って笑顔が綺麗
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「続くよ」と 呟く君の 影ぼうし 暮れゆく街に 長く伸びゆく
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