春の陽にひときわ映えし花蘇芳はなずおう日々楽しめというが如くに
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遠き日に 思い馳せる 夕暮れは 秋風立ち 葦の葉戦ぎ 山の端陰り 茜色
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新緑に皐月の花の咲きめて青空仰ぐ紅ぞあざやか
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階段を下りる膝の痩せ ひと足ごとく息にせめて短歌うたを乗せんと
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春盛り 日差し浴びて まどろみて   桜散る影 葉桜映える 夏は来ぬ
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夜へ放り出した体から落ちる個体液体まざりあえない
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ちびまる子サザエさんにかされて また通常いつもよと休みを閉じる
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若きより 人の視線の 減りてゆく 装ひてなほ 装ひて生きむ
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先達に 学ぶ事あり 吾が世代 言うは易しく 行う難し
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自らも 確たる差別戦犯で 如何に支えり 工夫なき世を
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重装備 なんと重いか ランドセル ブザーGPS  令和の一年
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若葉より癒しを得られ一服の珈琲は青い瓶の魔法
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凪ぐ風に 貨物列車の は優し お休みなさい 「Good Morning」おはようございます
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吹く風が僕らと桜吹き飛ばすひらひらと舞う僕らの心
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異なった アプローチでいて  伝へうる 文字を綴ること   写真かげを撮ること  
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春光を浴びつ 商人らは憩ひ パックのジュース片手に談笑
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凧あげよガザでアフガンで遠州で子よ無事にあれ空高く高く
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過疎の里ポツンと残るコンビニを遠くに眺め塩のおにぎり 
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霧の中 海の中にか 山の中 消え入るなれば 君の中なる
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関係が消えてゆく夜少しだけ明日あすが来るなと願ってしまう
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別れたら 静まるはずが 野郎ども どんちゃん騒ぎのいびき祭り
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なびかない。」 「あのなびく。」 気にもせぬ お前といても 人は育たず
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窓際で西日を浴びるサボテンの針が指すのは墨西哥
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趣味の合う 女とはもう 付き合わん。 嘘になるかも しれないけれど…
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呑み明けの 朝焼けながむベランダは タバコと好きな先輩の匂い
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何度目の旅行ではない国際線 見慣れた景色と家族がうつる
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古くてもスチュワーデスと呼びたかった 令和育ちのティーンエイジャーは
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眠り止む アテンションプリーズ 背が起きる どうせ大した ことでもないのに
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もう飽きた 「良純・一茂」 「孝太郎」 「二世三世」 雨後の竹の子
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麗らかや窓辺のロッキングチェアには君のかたちにへこんだクッション
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