鶏肉と生姜の中華粥おかゆであったまろ クコの実いっぱい入っていたよ(フリーズドライ)
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耳に刺すノイズキャンセルイヤホンが脳の過敏をそっと鎮める
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強すぎるGainをすこし割り引いてたしかめている歪みのありか
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このガワでうまい芋煮の味がしてこっちに来てから夕食はコレ
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歯医者さん 普段から気を つけようと るたび思う でも、またてる
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ねこたちは あごをなでると上を向く「もっとなでれ」と言うかの如く
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性格の 悪いところが 好きなんだと 悪いあなたに 褒められたいんだ
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春に向け カラスは黒く 川は澄む 心も混ざって 黒ずむようです
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車もバイクも走ることも 風として生きるための口実です
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あと少しもう少しだけ寝たいのにラジオ体操今朝も明るい
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ふるさとの別れの駅で里人に いただく駄菓子の温きと乗りゆく
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学校イヤ 行かない行けない行きたくない 学校に行くことは考えられない
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咲きいそぐ木蓮の花に冴え返る ほんとのはるを知らずしおれて
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校門の袴姿の十二歳 そば行く子らは流し目走る
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愛だとか慈しむ気持ちは目に見えないただあたたまる見えない心が
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開花日が どんどん先へと 逃げていく 望めば逃げるよ そんなの慣れてる
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ときをこへ 春雷に覚えるあのときの  君の言葉が この胸めぐる
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つくしんぼ 野原に顔出し春思ふ  季節はひとより 君が知るもの
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水面に うつる季節は 曖昧で 浮かびたゆたう 私の模様
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山合ひの 十二兼 と云ふ過疎の駅 三寒四温も鳥は羽膨らませ
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夢の中 絶望を知るためだけに 君との日々をなぞり返すの
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すり抜けてしまったものを ただ追って 君が欲しくて 満たされなくて
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ばかだね‥ 傷つき直すことはない あの頃けして戻れないのに
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春雪で手形をつけて笑った日かかった虹がなみだ溶かすよ
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春陽あび勝間の本をオーディブルで聴きつつバイクマシンを漕ぎゐる
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夢雫 醒めてたちまち 朧いで こぼれる記憶に 空は三日月
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オモチャのニュー・ナンブ 弾丸はシグネイチャー
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今宵、いつもの劇場で 除け者と獣と鉢合わせて
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大丈夫しか見当たらなくなったら また教えにきてね
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夜は無慈悲な女王 冷蔵庫をレコンキスタしよう
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