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つなぐ手も夕陽を浴びて延びてゆくそのうち溶けてしまうのかもね
3
たんぽぽと点字ブロック、通学帽 さんぽの間に見つけた黄色
5
終電の先はすべての始まりで神話以来の体の重さがつらい
2
帰り道 夜風に流る遠花火 都度に思ふは君の横顔
5
風に舞うとんぼのはねのかろやかに 暦ひもとき立秋と知る
31
わが街を虹のように跨ったバイパス一つ 互いの景色
5
拉
(
ひしゃ
)
げても細道行こう細道を歩き続けた僕らじゃないか
4
マンションのバルコニーから遠く見る小さい花火を孤独というか
5
北国の 君から届く すずらんの 君のぬくもり 想いとともに
3
賢きも 人の顔色 窺う子 光に討たれ 波にもがけり
9
観客を乱舞させてのステージだ観賞会を終わらせてくれ
3
君からの 今年も届く バースデー 受話器のむこう 聴くベンチャーズ
4
紫陽花が首落ちる頃会いに来て黄泉の倫理も捻じ曲げるから
3
知らぬ君知ってるような気がするのどこかで逢った気がしているの
5
約束は 家庭電話の 午後八時 鏡をみてる 私がいるの
4
解答に「高市早苗」と書かせる学校は君を見る目もない
13
若くして 召された姉は 天国へ まだ生きてても お茶でもしましょ
7
山の端に わきたつ雲も 射る陽射し サウナのような 街に出陣
17
拡がりし ラッパの裾の 芳しさ 暗さ増すほど 匂い濃くなり
9
朝陽さす 白きタオルに 手を置けば 跳ねて光りぬ 小さき蜘蛛よ
23
永劫に イジメ加害者 苦悩する 正しき道を 歩みたりとも
8
むずかしい 大人の塗り絵 挫折して 5歳児用の ぬりえにいそしむ
24
なるほどね洋梨君が始めしか日本人には馴染めぬことを
7
七日目を生ききる蝉の合唱は夕立を乞ういのちの賛美歌
30
コンサートチケット取れずログインの画面にのこるZepp Fukuoka
9
炎昼に主治医診くらぶレントゲン横隔膜はかわらず弛緩
8
管理部が 明日から長い 夏休み 書類関連 締切格闘
18
詳しくは知らないままに惹かれたる昭和女優が微笑みし午後
9
盆帰り 遠きにありて思うもの 帰ってこいよと うたは語れり
10
学期末 持つ画用紙は剣となり 文具屋集う男子の親ら
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