次々と 食べ物こぼす 子どもらに なす術もなく 茄子ひとかじり
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住み慣れし 街に明かりが 灯る時 過ぎゆく時の 早さ身に染む
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この先も 暗中模索 今までと 同じ路線で 突き進むのか
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変えられぬ 現実はまた 天よりの 介入あらば 跡形もなく
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爺婆が 覇権争い 気持ち悪 頑固な余り 反省もなし
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おい爺 迷惑だけど 仕方なし 張り切ってれば 肩も叩けず
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爺婆が 張り切ってれば 周りから 老害だよと 陰口言われ
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誕生日 追い打ち掛ける アンケート 老人介護 受けたいですか
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玄米は 消化に悪く 精米し 栄養犠牲 おいしいわけよ
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農家から 玄米買えば 安上り 違法じゃないよ 国民総意
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眼圧が ボーダーライン 超えた時 お先真っ暗 やけにもなるわ
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雪が降る むかし絵本で見た姫がガラスの靴を履く静かさで
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音楽も 美術も今や 行き詰まり 趣味もそこそこ 才能尽きる
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屋上で煙草をくわえもらい火を星からすれば星の味する
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折れたのは 時間の方か 心の方か 問いかけるたび 世界のつづきが 微分できない
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昼飯はカレーピラフの保存食防災袋点検もする
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イチョウ踏む 歩に降りおちる 雨ひとつ 晩秋の杜 ひかりかそけく
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シュトーレン やっとひときれ 切れたのよ ジャスミン・アールグレイとともに
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救急車の窓が曇っている 友の手紙の埃を払う
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荒れに荒れ放ったらかせば際限もなくカオスなりお家のお庭
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地震にもクマにも負けぬなぜならば母を守る使命があるから
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「健康」はやいばの上で回る独楽こま その危うさに気付けなかった
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八戸の長者の森の園庭の 鬼胡桃の実 なゐに落つるや(息子が通った幼稚園)
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馬淵川 櫛引の里 根城丘 なゐに震へし八戸思ふ
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エクセルの関数だいぶ忘れたり雇われ解いて五年目の冬
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ときどきは スマホ放り出し ねこなでる もふもふ成分 もふもふ・ふわふわ
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ら·くっくの つまみを指でつまみ上げ 焼き印押されて アロエを貼って/ら·くっくは、グリルの中で使うほうろう容器
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誕生日 二十歳を過ぎたあたりから祝いの返事ややスカしがち。
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かみさまのつくってくれた からくりの 日時計きょうもおはようという
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クッションの上 くっつて 猫と猫 丸くなりぬ 初冬の日だまり
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