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手底(たなそこ)に 練香の粒 もてあそぶ 朧月夜の 更けてゆくころ
10
猫の踏む消雪管は熱々で手首振りつつ二度見している
33
紫陽花が 山門までを 案内す 水色しとやか 桃色鮮やかに
17
うたかたの 思いのままに 詠む歌に いいねを求む 歌詠みの業
10
叶ひなば桂銀淑で永東橋聴くを願ふはわれのみなるや
7
コーン茶の 空き箱はいって ねんねする ちま猫ちゃんの かくれがだもん
26
AIは 頼れる味方? 悩ましい 人も機械も 完璧はない
27
「気が利くね」待って澄まして母見てた湿したしゃもじ開けっぱなしの炊飯器
3
悲しくも苦しくもなき心さへなみだ誘はる「雨の永東橋」
9
除湿機がサンバのリズムを刻む時、服は地球の裏側にいる。
4
強がりのきみがちょっとは泣けるよに てるてる坊主を逆さに吊るす
10
冷凍にせんとラップでひとつづつお揚げ半分またいびつなり
22
どちらから和解のサイン送るのか 意地と大人気 夕べの喧嘩
23
窓ガラス君と話して映る顔耳まで赤く小っ恥ずかしい
6
机にさ置いてたんだよ缶コーラプリント濡れてて文字見えない
4
事件すら謀りごとかと耳目断ち鈍をもとめてひなたぼっこへ
9
父親の背を見て育った俺だからどうだ見事なこの昇り竜
7
どっちみち生きてることがパルプンテええいままよと使うが大事
8
口喧嘩 売った買ったの 啖呵には 乗らずUtakataに 短歌を載せる
8
「また明日 」口に出せない関係の あなたが振る手の 指が震えた
8
その先で 追いつめられる 子は見えず 嬉々とし茶化す おとなの無茶苦茶
37
夕映えの昇降口に影ひとつ遠き足音きみと気づきぬ
21
上ばかり見ては疲れてしまうから水たまりにも青空がある
20
あの頃は十五センチの君だった小さな森に命が巡る /ガジュマル
8
落ちてまで 皐月の花は 鮮やかね 名残を惜しむ 束の間の朝
23
児相から返された子の死亡事件聞かせといたら通報されない
7
ストイック その夢きっと スッといく 疲れた時は 支えますと一句
5
春の朝そぼふる雨は枯れ芝を助けまばらに
蒲公英
(
たんぽぽ
)
咲かす
21
あれを塗り これを剃っては それ磨き どれがいいのと 決まらない朝
5
人がいて たじろぐ雰囲気 感じては 鳴るな鳴るなと 願うデブ俺
5
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