ありがとう 二次の狭間を 抉じ開けて 飾らぬ一葉 刺さる稲妻
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編みかけの君のセーター咳ひとつ解かぬままに春を追い越し
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夕暮れに青きセロリを箸にとる君が摘んだ瑞々しき初夏
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建前と本音のあわい懐におさめる深さAIになく
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ラブレターくわえ白鳩飛んでゆく何処か知らない遠くの五月
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汗なのか 小籠包の汁なのか 笛に詰まった涎なのか
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「夏初日」わけは単純ひねもすを暖房なしに過ごす日のこと
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花椒油 舌の痺れは消えぬまま 路地を曲がれば 黒ごまアイス
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たまにはさ ついてない日があってもいい こぼれた水はただの偶然
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文末の絵文字があーだこーだとか君の話に溶けた白砂糖
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を預け吾等に時期ときを知らせてるカッコーは子と再会するや
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記念日に 普通に過ごす 幸せを 夕焼け雲が 教えてくれて
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雑木木の緑の奥から聞こえ来る「カッコーカッコー」ときたがわず
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底辺が 間引きされたる 現世よ 日々すすりたる 遠き命を
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床に積む埃払へば黒ずめる血痕現る惨劇の廃墟
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デパ地下の凝ったおかずをたまに買い 納豆ごはんの美味さに気付く
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パンケーキ今日も作りしターナーの隙間に見ゆる穴だらけの世
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有終の 別れも無しに 君はもう いない夏夜の 風の静寂/r
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幼さのあげくを見しか花冷えのAIなどに映せぬ常世
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新緑の海にキラリと桜の実 木漏れ日差してルビーの如し
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叢に可憐に咲きし木苺の花びらの陰青き実生れり
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失ってからわかるのでしょう二度と手に入らないあの頃の星
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無印無印良品のお気に入りの菓子似てるのがダイソーにあり敗北感よ/50円くらい安い
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我こそはヤマトの原風景ならめ心の中はたまにムラムラ
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すがやかな飛行機雲の行く先に想い馳せをり 小さき街で
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夏近く小学生の登校の列にセレブな日傘の影が
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誰にでも悩みはあると言う君の人生相談はとても長い
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ぬか床をこねて手に付く残り香で 明日の胡瓜の出来を占ふ
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退社あと 西陽当たりぬバス停にて 時をり風に冷やさるる汗
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病院の友を作れる人じゃない我はしずかに呼び出しを待つ
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