秋の陽にため息ひとつふたつみっつ そうしてうつは始まったとさ。
25
いつからかラジオ無縁の耳となり無音の中の月の出を待つ
7
食べて寝て 起きてまた寝て また食べる 撫でておくれよ 吾輩は猫
12
ラジオにね押し売り顔が見え隠れ 知りたい事はちゃっと済ませた
5
恋人が三角パイを頬張る夜 月がきれいだ聞いてない君
7
こんなにも口を大きく開けたことないなあ 容赦ない歯科医さん
14
悠久のマクドナルドに友はなく 残った氷 かじるストロー
9
チークした頬のような紅を帯び露わなる山雲が途切れて
25
うたかたに香焚き染めた歌届き黒猫は姫に惑わされおり
22
帰り道 金の星屑 散りばめた 木犀の香に 遠き日思ふ
44
かぜっぴき、窓を開ければ秋の風。幼子の声良い子守唄
6
グレゴリオ聖歌を聴きて彼岸なら是非そちら側渡ってみたい
12
救いなき秋の夜長にスマホ越し「だっこ」とそっと囁いてみる
11
道じゃない道を誰かがすまし顔旅ならとうの昔済んだよ
9
ただ一人苦しむだけで終わったの?秋はすべてを消滅させた
10
軒下の干し柿のれんくぐったら刷毛で書いたかすじ雲高く
28
そぞろ寒 誰ひとりとて いない道 五感磨いて 世界征服
10
樹が踊り 影も踊りし 強風も ビルの谷間で 行き場失う
20
ほら!イルカ! ポンと背中を 叩く母 俯くままの 船酔いの俺
5
夏仕舞い手持ち花火が佇ずんで独りはじけて再びの闇
26
人知れづ冬支度せし 赤み増し 渡り鳥待ち 実る南天
32
五線譜の 音符の玉が 靴になる 楽しき床に ステップを踏む (2026/10/6阪急宝塚駅)
13
メル友に誕生メールしなかった やはり来ないな先方からも
18
彼岸花 三々は黄に 五々は赤 風だけが行く 墓山の道
15
「ああ言えば上祐」という嘘つきに数段劣る「簗」の会見 /簗農水相自治体道路予算カット発言問題
9
夕暮れの空は賑やか鳥たちのねぐら目指して誘い合う声
35
Fourteen 声高らかに 宣言し 誇らしそうな 若き横顔
7
朝冷えに目覚めし肩に柔らかな頬乗せ眠る吾子ぞ愛しき
8
焼きすぎた冷凍餃子褒められる 優しい家族包まれる日々
9
モスチキンラブつきホテル赤いドア サンタは来ないクリスマスイブ
4