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罅
(
ひび
)
割れた バス停のベンチの端にガムテープ 絆創膏の如
27
レアアース 消費減税 嫌中論 夢を切り売り墓穴ホルホル
4
姿見えねど
囂
(
かまびす
)
し 紅梅の 枝わたりたる 小鳥ありけり
14
「一」足せば「辛い」気持ちは「幸せ」に 下は向かない前に進もう
33
春冷えに白く膨らむ花たちを束ねて行かむ清き風待ち
22
本当に 困っている人 水のような影のような空気のような
13
春よ来い 頭上にあおぞら背に陽浴び 駆け回る子らの笑声響け
14
惰性だぜペダルを踏めよ
炎脚
(
えんきゃく
)
だ日々を駆け抜く馬と懸けねば
15
じっと耳すませ 聴いてごらん 彼方から東風(こちかぜ)吹いて 春連れてくる
15
「本当に好きなんですか?」時雨降る「それってただの同居人じゃん」
6
もの言はず追ひ越してゆく息子の背ほのと匂ひて犬見まはせり
25
隣人の訃報知らせるドアホンのひそやかに鳴り 春待つ夕べ
23
正月の飾り片付け空いた場所 ちさき雛人形 ちょこんと鎮座す
18
十三時過ぎて出られぬ布と布の間たまる重いぬくもり
7
「冬が好きなんです冬に死んだから」夏に死ぬのも悪くはないよ
8
樹木にも 変声期あり 春夏秋冬この地球(ほし)の歌奏でおり
14
影伸びて 光たる街 目を細め 陽射し背に受け 本を読みたり
9
去年より早く減っていくバスソルトの分だけ彼が暖かくなる
8
姫は抱く傷をおいたる剣闘士 二人の肩に祝福の音を #りくりゅう
11
あと
一日
(
ひとひ
)
辛抱せよと 如月の寒波を越ゆる
毛糸
(
ニット
)
と共に
35
夏が来る捨ててあるような室外機 衣干すてふ 天の香具山 /持統天皇 2/100
9
靴箱を 整理しスキマ 作ったら 空いた空間 心のゆとり
29
頭がね珈琲飲んでズキンとね浮かんできたねピンピンコロリ
8
子育ては ハラスメントに 似たるもの 受け手が決める 愛の正しさ
19
寒九雨
(
かんくあめ
)
此花
(
このはな
)
散らし
香誘
(
こうさそ
)
う 濡れたる
幹
(
みき
)
に 触れる
掌
(
てのひら
)
16
吾を見つけ鴉寄り来る庭の隅「これはないしょ」とパンを分け合う
44
みかん食べ 手を洗ってから ねこ撫でる みかんのかわはね ねこにはだめニャ
21
一周忌の 積み団子を 丸めつつ 君の生きたき 時を想えり
18
白内の手術を得れば明け暮れの皺のひとつの霽れに見えたり
19
夜だけの日に一度から
朝夜
(
あさよる
)
へ飲み始めました花粉症薬
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