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怒り君きみとは大分ご無沙汰で調子良かった僕だったのに
7
へんな人が へんな歌詠む へんな世と 紀貫之が 「序」を書き直す
11
い寝て起き 起きてはい寝る 気怠さの 少し薄らぎ 原爆忌過ぐ
11
扇形に開く花火に照らされて須臾のま見ゆる魞漁の杭 /2026/08/06琵琶湖花火大会
10
世の中に 俺の読みたい 文章が ないから俺が 俺が書いてる
6
今ここにいない人の話ばかりするそんなあなたが嫌いなんだよ
4
お味噌汁
昨夜
(
ゆうべ
)
の酒の さめぬ間に 今宵の酒も 待ちかねるかな
22
心中に渦巻いている黒い澱に気づかないふりしてデスクに座る
4
色あせた政党のポスターに「ここまでもナフサ不足か」と呟きたり
6
眠い目を こすり駆け出す 校庭で 終わっていたか ラジオ体操
3
だらしなく開いたこの生温い手を握ってくれる手はもうなくて
3
ポケットのなかに切符があることをたしかめていたきみのてのひら
3
鳴り止まぬ 銃声と罵声 真世界 世界はすでに 赤い紫
3
吹きぬける南の風に涼を見ゆ 欅並木は下陰揺れて/府中市大國魂神社
9
鉄道の好きな男子がみぎひだり横断歩道で指差し確認
22
あちこちに 蝉の声あり
兄兄や
(
ニイニイゼミ
)
爺爺爺も
(
アブラゼミ
)
眠眠眠と
(
ミンミンゼミ
)
8
落蟬やなおあふむけに風を漕ぐ 果っる間際のいのち揺らして
6
土用明け プランタの土 天日干し いのちの布団 ふかふかにする
31
人の死に乗じて叫ぶものありて 祈りのしじま消える八月
7
心地よく癒してくれる音楽より 喧嘩してでもくっちゃべる夏
13
子ら帰省 我が家の空気動き出す
忙
(
せわ
)
しさの中 笑顔満つる盆
17
三軒の家が立ち退き十軒家 ただぼうとする悠久の空
8
弱き子を ストレスの
捌
(
は
)
け口に利用 いじめに正当理由はあらず
24
よほど空腹なのか 未開封に鼻寄せる猫ら 餌はもう皿に
19
街路樹の木漏れ日射したる舞台上 木の葉は揺れど我は踊らず
5
暦から涼と力を分けもらう秋に入るよ立秋の日よ
20
墨色を水が導くその様は祈りに似てる孤独のかたち
5
もう二度と戻らぬ無明せみの穴風一陣が埋めてゆくなり
5
蝉時雨杜の緑を震はせて 一陣の風吹き抜けてゆく
12
陸奥国の 東の縁に 日照りて 夏短しも 稲穂育ちぬ
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