混沌に 咲いた花には 祝福を 名もなきものの 生きる風情を
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瑠璃色の涙をくださいひと粒が泉となって大河に還る
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彩色の 叫びは波紋の ようになり 捻じ曲がる夜 紫の余韻が
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茜蛍 恋する人だけ 見える火か 愛しい今を 君と二人で
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ちり紙を丸めたようにもしゃもしゃと雲が落ちてる山の懐
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目を閉じて 夢見る日々を 思い出す 心が咲いた そんな気がした
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無造作に430頁ある本に挟んだメモ探せない
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透明な 風切り鋏 忍ばせて 天国の霧 いつか切れたら
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この夜に あなたに向けて 送るのは 流れ星に乗る 夢寐の花束
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星が降り ミラーボールに なる地球 白夜のほとりで 柚子色の指切り
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ご機嫌が ほしいわたしは 不機嫌で いつもはっきり させないままで
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手を繋ぎ 遠い渚を 歩いてる 視線逸らせば 瓜二つの君
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冷房が季節を変えた窓の外 暑さと湿度に驚くからだ
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闇深し鎮守の森にホッホーの調べ涼しき青葉木菟かな
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もわもわと蒸しては温い湿気みなピカリと消せる激雷を待つ
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すぐそこに悲劇はいつも待っている「トイレ汚い掃除して」と猫
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雑貨屋の閉店セール色あせや埃が店の歴史感じる
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「わんぱく」と名付けられたプレートを 楽しめる私はロストキッズ
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空想に過ぎぬとしてもきっと私、笑っていてと願われている
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誰も皆ひとつところにいられないあめまとい乱れ彷徨さまよ
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志賀の海人の釣りする袖や返るらむ比良山風に揺らぐ漁火
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難波潟葦間を分けし海人舟の暮るれば灯る沖の漁火
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子もら着る ころも比べし我が背にぞ  並ぶ背丈に 心懐かし/ハンガーに並ぶ我が子の服を見ながら
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雨の日に戸の桟にいるアマガエルお久しぶりと背中突っつく
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射千玉の鳶のけはひを覚へつついかにぞ近き影を見せけむ
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腐葉土のぬくもりほどのあさひ受け如雨露の水を双葉ははじく
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庭先に置かれたままの三輪車 午後の路地には補助輪が鳴り
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滅亡の映画を作る人の名が満ちるエンドロールにホッとする
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金色の焦げるチーズに海老烏賊と牡蠣の匂えり我れのグラタン
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大阪の一家に一台たこ焼き器あるわけないやろ、うちにはあるけど
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