人生を高いとこから見下ろして悟った気になる 小指ぶつけた
7
助詞ひとつ選ぶに迷い悩むのは楽しいような情けないよな
18
五個のうち三つのタスクが終わったら 四つタスクが増えてくの
5
旅上る後部座席で息止める早く出口を見せよトンネル
3
春風に揺れる真白き雪柳 毎年冬の置き土産のごと
22
世の中の不信を招く裏金に呆れるよりも僕のX
3
泣きながら歩いた道をランニング 強くなったと感心してね
8
朝買った和風パスタの気分じゃない、昼の私が駄々をこねてる
11
まだ咲かぬ 桜の蕾も 昨日より 膨らむらむや 春の訪れ
6
親ガチャ失敗とか言う君がくれた家族旅行のお土産
6
ひさびさの日向ぼっこで ちま猫は まくらを抱いて すやすやねむる
15
鶏肉と生姜の中華粥おかゆであったまろ クコの実いっぱい入っていたよ(フリーズドライ)
7
耳に刺すノイズキャンセルイヤホンが脳の過敏をそっと鎮める
8
強すぎるGainをすこし割り引いてたしかめている歪みのありか
2
このガワでうまい芋煮の味がしてこっちに来てから夕食はコレ
2
歯医者さん 普段から気を つけようと るたび思う でも、またてる
6
ねこたちは あごをなでると上を向く「もっとなでれ」と言うかの如く
11
性格の 悪いところが 好きなんだと 悪いあなたに 褒められたいんだ
3
春に向け カラスは黒く 川は澄む 心も混ざって 黒ずむようです
2
車もバイクも走ることも 風として生きるための口実です
5
あと少しもう少しだけ寝たいのにラジオ体操今朝も明るい
14
ふるさとの別れの駅で里人に いただく駄菓子の温きと乗りゆく
14
学校イヤ 行かない行けない行きたくない 学校に行くことは考えられない
7
咲きいそぐ木蓮の花に冴え返る ほんとのはるを知らずしおれて
12
校門の袴姿の十二歳 そば行く子らは流し目走る
8
愛だとか慈しむ気持ちは目に見えないただあたたまる見えない心が
6
開花日が どんどん先へと 逃げていく 望めば逃げるよ そんなの慣れてる
12
ときをこへ 春雷に覚えるあのときの  君の言葉が この胸めぐる
3
つくしんぼ 野原に顔出し春思ふ  季節はひとより 君が知るもの
10
水面に うつる季節は 曖昧で 浮かびたゆたう 私の模様
8