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帯をなしサツキの落つる朝の道よけて歩かむ残り香の風
29
無理を押し ゴルフの誘いに興ずれば 腰痛再来侮れぬ老い
16
今はもう灯ともさぬ石燈籠衣替えした苔むす緑
8
砂利残る区画整理の白き道 五年の先に浮かぶ街並み
36
弁当に子持ちししゃもが七匹で母へ微笑み泣きながら食ふ
24
まどろまぬ長き夜の闇
青葉木菟
(
づく
)
の音の遥けき響き心なぐさむ
8
しののめの闇に鳴き立つ
雉
(
きぎす
)
の
音
(
ね
)
己が恋路の夜は明けづして
5
言の葉の短き詩歌の幾万と萌ゆる日本の心愛でしも
20
絶望って黒くてトゲトゲしてるかも、飲み込んだとて残る砂味
4
ベタベタになった自己愛、拭き取って乾いたとこを君で満たすね/インナードライ
2
掴まれた両手を離すテラス席寂しげに笑う夏の君
3
いにしえの森と海への畏怖重ね優しき人の日本愛でしや
20
アボカドの種の薄皮を剥ぎとりて小鉢に植ゑればつるり
禿頭
(
とくとう
)
6
最新のニュースに僕は空っぽで心へ響く君が代を聞く
16
十六夜の月を見上げる狭き道恋歌を抱く俵町かな
18
寒き夜に土を被せた混合の種の芽吹きて彩り願ふ
20
うつし世を夢へ誘ふはつ夏の香れり風の薔薇や麗し
18
板の間と 上着があれば 眠れりし もう危険だな 大温暖化
12
月明かり 草を刈り込む 午前二時 心整う 一人なりせば
14
花の種 幾種か撒いて 色などは 気にせず無事に 開く日を待つ
21
店の中 テレビCM ちらほらと 季節先取り もう夏が来る
4
親送り 一人暮らしに 憂いなし わが友は今 JAZZが友達
14
真夜中に 自習している 鶯に 学びの術を 教えられたし
14
あなたがさ わたしの夢に 出てきてさ このお話の 正解はなに?
4
噴き出して 視界がぼやけ 拭えども 果てぬ脂肪と 果てぬ希望よ
4
くすぐられ 足跡辿り こぼれては 当てて自慢げ カレーの気配
4
更けた朝 ベルに呼ばれて 応じれば パンをくわえて 裏門を飛ぶ
4
さよならと 確かにキミは 言ったけど たまに会ってる たまに会ってる
3
ただようぞ 二世三世 嘘くせえ 親の尻尾が 子にへばり付き
10
おいそれと言えないよ 財宝があるなんて 合言葉よろしくね ね!
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