残業 帰らぬ伴侶 揮いあげた拳で叩くシンバルの黙声こゑ
5
夏しよう 君はガツンとそう言って私たちは水へ向かった
5
紙飛行機 一度だけきれいに飛んだ 誰が拾ってくれようものか
5
夏、消しゴムの角だけがやけに潔い
5
末っ子の車見送り早々と気持はすでに短歌会へと
15
そういうふうにしか生きられないひと かわいそうだけど私もそう
6
静寂せいじゃくに包まれし 朝の公園 祭りのあとのやぐら ぽつんと
25
ナルシスト悪口だなんて言わないで自分を愛した、ただそれだけ
9
立方体 回す指が 愛おしく 恋の理由が 揃いました
8
私の育てるものは 必ずや 遅れて花開く ぢっと待ち花開く
10
夏は過ぎ 二人 大人になってゆく 薄まる空と うたかたの夏/r
17
積み上げた石垣のような本たちに苔を生やした日曜日夜
10
お盆時期 曜日感覚 狂いだし 今日でリセット あすは月曜
13
くまぜみにすだく小蟻のなりわいを 黙し みまもり向日葵は立つ
27
何やかや常に言い訳するけれどどれひとつとて良い訳は無し
14
多趣味とかそんなんじゃない よろずごと 三日坊主の成れの果てなる
19
昨年は立ち枯れていた箒草ほうきぐさ今年はでかいでんでんでんっ
17
絶望の朝だってただそこにいて陽を浴び優しい脈打つ猫
10
兄だって子どもだったのだと気付く 今、大人としての私たち
9
あぁ行きたい 流れるプールに 海水浴 お風呂掃除が 分相応
18
この人は愛をくれない良い悪いじゃなくてそういう人間性
6
手放そうかと思うときよみがえる「すてないで」と泣くとおのわたし
10
ドトールで ヨーグルンの期間だけ確認し(ありがとうお姉さん!) 手洗いすませ 目指せ日曜礼拝教会⛪️
13
欲しいものくれない君とここにいて私の欲は増してくばかり
8
「わたしには何もできない」無力さが腹のど真ん中に棲んでいる
8
もうおとな。だいじょうぶだよおいてかれてもじぶんのあしでもどれるよ
6
ラジオからひかるいのちの甲子園 澄みてはるけきそらにひぐらし
22
賑やかに盆行事終え静かなる朝のコーヒー香りよ届け
23
進学の夢を潰した一言をぶつけた母に記憶など無い
35
ハタキかけ住処追われしくもの子よ にわへお帰り掃除機かぜよりはや
17