十二月の十のところで鳴るような楽器が欲しい見つけてください
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友達のふがひでひがふ 非道徳
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同じ背と同じ目線で生きたなら泣いて叫んで逃げ出すくせに
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同じ背で同じ目線になれたなら今よりもっと寄り添えるかな
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耳澄まし森の鼓動に触れてみる木漏れ日の中ゆっくり一人で
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優勝旗こんなに重たいものなんだ頑張ったんだキミも私も
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「ケーキね!」とキミの返事が跳ねるから私のココロ弾みっぱなし/優勝報告
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決勝の監督席から見る背中ただ手を合わせ祈る祈る/県大会初優勝!
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天然でちょっとマヌケな娘からお茶を吹き出す名言が出る
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カレーにねイソジン漬けは嫌いなの。そうね確かに色は似ている
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忘れじの 燃ゆる想いよ 散り紅葉 もう秋も来ず 燃ゆることなく
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きしゅうけん漢字で書けに『奇臭犬』真面目に書いて笑えぬ辛さ
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「でんでんむしむしカタツムリお池にはまってさぁたいへん」娘よスルーしそうな出来映え
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いくときに ひもじいおもい させたので ぶつだんならべる。 くもつはへらぬ
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バァバゆき イベントなんかは いみうすれ きのうとおなじ きょうすごしてる
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あたたかさ求め握った手に触れるポケットのなかレシートのゴミ
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不貞腐れ毒づきそしてまた一歩歩み始める波間の少女
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現在いま以上寂しさでない災厄を私たち皆引き受けかねて
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万全ばんぜんの 体調たいちょうなんて 一年の うちに何回なんかい あっただろうか
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寒々と窓に灯点る施設あり夜闇淋しいバス通り沿い
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pierced・earringsピアッスド・イヤリングス ただ飾る耳朶 潤む瞳を忘れたままで
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インフルの予防接種受けてから数日経つがまだ肩痒い
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目覚めから寝落ちするまで漂うはあなたの気配抱いて過ごす
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想い人 電話越しでも 良いからと 片付け共にし あゝ愛し
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キッチンの小さな明かりで啜る時カップヌードル本領を出す
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山肌の白さは虚ろ遠いまま 足元ぐしゃり 明日そこに立つ
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雪積もる鬼瓦さえひび割れて朽ちゆく寺に人影ぞなし
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母の愛 知らないつもりで 居たけれど 愛がなければ 作れぬコロッケ
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直列のいぬそれぞれにリード持つ空いた手繋げばビビッとくるかな
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流れゆけ夜に凍える魂へラジオ奏でる『愛燦燦』よ
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