玉葱の収穫ついでにじゃがいもを一株掘った上々の出来
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本棚で静かに眠る桃太郎 むかしむかしと語り始める
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見てられぬ大人同士の口喧嘩 オブラートだけは忘れるなかれ
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ちま猫の シッポぴーんの 背中なで ますますシッポは ゴキゲンぴーん😸
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断末魔 或いは私のしぼかす ネットに埋もれていつか化石に
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湯を誘う 言葉の継ぎ目 さがしてる ふたりの宿に 月が寄り添う
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回る口、必要以上の自己開示 顔だけが熱い今日もしんどい
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遥かへと伸びゆく木々の遊歩道死を思い居て申し分なし
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花の期を終えつつにあるチューリップ友とはぐれて一人吟行
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花園に何種の色の並びしか驚く声も外つ国交じり
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整然と色ごとに立つチューリップ各々高さを違えぬように
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耳馴れぬ言葉たびたび聞こえきてチューリップ園に笑顔が満ちる
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「腹立つわ あなたは何にも知らないくせに」三日もすれば忘れられるか
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古絵本過ぎし年月いとおしく繕ったなら我も癒され
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目ん玉が こんな大事と 知らなんだ どうかなんとか 視界を保ち
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レーザーで 白目黒目の 境界を ぐるり一周 80秒で
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漠然と 他人に言われて するでなく 良かれと思い どんどん動け
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ほとんどが 言われた通り あくせくと 働くだけの 人工知能
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植物が 成長すれば 嬉しくて 人間嫌い 拍車がかかる
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老人が 余生を過ごす 職場には どうせ辞めるさ 居直りムード
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鐡条網傷めて架臺運びゆく銃創の少年達へ兆す憎惡 止れ
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ヨーグルト 空き容器にも 夏が来た メロンの発芽 始まりました
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子供にも からかわれたり 笑われて それでも生きる もうろく爺
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この溝に 落ちたあの子を 思い出す 近づき覗く 今も変わらず
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自由 鋼鐡天井ゆ開放されし青空へかなしみの謳歌ひびけり
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義母からの気遣い嬉しアスパラガス 北海道さとの恵みに元気貰いて
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ガザの子・イスラエルの子ともに汚さざる手に平和を祈る日を望む
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子供らが夕陽に向かい駆けていく早く帰れとカレーの匂い
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ことさらに寿命延ばしたい訳でもなく ただ好きなので初物ゴーヤ
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雨催(もよ)い ペトリコールを 嗅いだなら 銀輪の子ら 蜘蛛の子になる
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