しずしずと重力に耐えし月白の御柱のいま脆きに屈せり
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月に来しチャンドラヤーン3号はひとり、ひみづをとぶらひて 眠りつ
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退院後 母は落ち着きリハビリし プリンの店など物色し居り
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日焼けして 白髪も増えた夏だった あれだけ救急呼び出されればな(苦笑)
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薄給の つらい事実は変わらぬと 壁に投げ 取る白球は清
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月曜日 憂鬱だからと無くしても 次は火曜が 憂鬱なだけ
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何度でも 聞いてるあの日のメッセージ 「もうすぐ帰るよ」 「もうすぐ帰るよ」
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「ありがとう」 愛されるという 幸せと それを失う 絶望ツラさを知った
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結婚式場で半袖半ズボン 新婦の意向で勝俣スタイル
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君に顔 うずめたとこを ペロペロと きれいに舐める 君みて落ち込む  
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手が届く その時までは と言えず黙る 十五の深秋
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「お母さん、頑張りすぎよ」その言葉 私の心に一番染みる
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憧れる人ももちろんいるけれど 私は私で頑張ってみる
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五年目のテレビは既に映らない音声だけがくっきり響き
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空席を 穴あくくらい 見つめても あなたの姿 消えてくれない
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好きな子はいないと答える我が息子 「女子は怖いよ」 悟りの境地
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霧立ちて比良山おろし寒からし堅田に落つるかりがねの声
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通勤のためだけ空を飛べる魔法便利のようないらないような
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「母さんもやってみない?」と誘う息子キミ 今週土曜日ゴルフデビューす
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むかしした可愛い悪事あくじを並べては それのばつだと背負って歩く
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カーテンをサッと開けては目を見張る 窓ガラスに初結露を見る
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「クソババア」いつか言われる時がくる クソではないがババアではある
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賑やかな 冬デザインの ニベア缶 〝 そういう時期か 〟と 移ろいを知る
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踏みしめた 落ち葉が囁く 「おかえり」に 心色づく 秋の夕暮れ
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なんて事!いつの間にやらダンナより 体重重い四十路の私
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はてしなく広いとかつて思ってたテーマパークが案外狭い
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触れたくて仕方なかったその肌は 猛毒を持ち こころ惑わす
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コーヒーを淹れる手元と横顔を思い出すたび叫びたくなる
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わかってる 愛ではなくて執着と それでもあなたを忘れられない
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死にたくてどこにもいけない日の夜にUber使って食べる夕食
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