はじめから無かったものだあの夜も約束もぼくを愛したきみも
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春風を背中に受けて歩き出す今日の私の足音がいい
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ただ単に月が綺麗と言いたいがどうやったって漱石が邪魔する
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曇天の長き晩春 雲の緞帳どんちょうの向こうに 出番待つ星
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今日という時間で編んだコースター 使い古せば味も出るかな
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蒼穹をすらり一閃夏鳥が澄んだ翼で切り裂いて行く
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呼吸苦を感じる時は低気圧 明日は一日冷たい雨だ
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生活の一部となりしうたかたに費やす時間日に日に増えて
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凛とした 真白きカラーの 花言葉 「清純」… オヤジには縁無き言葉
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昨年の今日に始めた投稿を一年続け今日はいい日だ
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自分では気を遣ってるつもりだが くしゃみや音がデカいと言われ
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重い重い敷鉄板に覆われた 土の下にも蝉の七年
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特攻の戦士のように蝉たちは 翔び立てばもう帰って来ない
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地獄みたにんげんだから云えること 過去アイツ自分にケジメをつける
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蝉たちは今 湿った土の闇にいて 最期のときに慄えているのか
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胸元にブローチの穴 焦点はまだきみにあり雲さえ晴れたら
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傘忘れ隣に立って嘘をつく 教室残る晴色のかさ
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明日から頑張るためには相応の準備が必要 結局今日から
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不意に来る不安が心に立ち止まる中々帰らぬお客のように
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振り返る どうしてこんな結末に 愛瑠翔を棄てた 俺のせいじゃん
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登校に祖母ひきつれた兄妹の祖母まうゐなく五月はおわり
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古米古古米古古古米古古古古米古古古古古米
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サラ川も面白いけど 見る専で 川柳なぜか作れないのだ
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フルーツは美肌育成食ですと カラダの中から保湿ができる
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持つものは宙ぶらりんな心だけ確かなことなどないのだけれど
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セックスの話をしてる人たちとまひるまコインランドリーにて
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口座には905円しかあらず手帳とクレカでお手玉をしている
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鼻先をお腹にうずめ眠るきみ 赤子のような寝顔を湛え
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決戦は やっぱりいつも金曜日 父ちゃんの分拳に込める
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三日前できたばかりの恋人とミルクレープを剥がして食べる
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