常春とこはるのマリネラのよな国に棲み星の光をあつめて呑みたい
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常春とこはるのマリネラのよな国に棲み責任のない市民になりたい
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手が触れる 西日、陽炎、あと少し 隠れかけた太陽に毒づく
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硬い顔 座って見つめるディスプレイ UCAROにログイン さて、どう出るか
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くしゃみする人の背後に近付いて「とうとう出たね」仲間探す妖怪
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実力をともなわず 結果を翻弄ほんろう 敵か味方か 運は気まぐれ
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北棟をゾーニングする衝立のたよりなき脚を撫でる寒風
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寒暖差激しく膝が悩んでる 和らぐべきか痛んでいいか
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下北沢観劇の前コーヒーが飲みたくてマックで立ち飲み
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階段の勾配見るたび捨てきれぬ 実家がダンジョンである可能性
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ハイヒール踏み出すたびに背伸びして脚の痛みを捻じ伏せていく
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乱高下 心の音のそろえ方 ゲイン低めローパス多めに
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今日が来た生きろ生きろよ明日までも日めくり日めくら日めくり日めくら
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しんぱいげに よりそうねこの てをなでる 伝わってくるものがあるんだ
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十六茶で頓服ひとつ放り込む 自律神経ちょっとはととのう?
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細い糸つなげていたい物がある未練とはまだ呼ばないけれど
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よそ様の菜園作業覗き見てそうじゃねぇよとぼやく老害/なりたくない
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もういいかい 呆れて君は いいければ 思い出す暮れ 15の恋探検
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あの日もし勇気を出して声かけてたら誰にでもある振り返る時
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我帰り 祭りの片付け こなしつつ 話す吐息は 甘酒の濁り
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かーてんが もぞもぞうごく みていると ねんねしている ねこのあんよが(ピョコン)
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天空にまったままの観覧車撤去されない遊園地跡
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命など生きて死せるは無いものだ奪われてゆく時間と心
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三十三それから友に会わずして二十年経て友を失う
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ひさびさに見たあの人は数え切れないほどのチュッパチャプス抱えて
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四十二の梵天上げて貝を吹く同窓会に行かせぬ夫
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唇の上を漂う思い出よ言葉にできず呼吸もできず
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来る春を如何で知るらむ花の子よ 虫と土との言ふを聞けるや
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ハードルの上を越せない抜き脚は折れて曲がった人生の杖
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足形に脱げたソックス いでよ、春 梅ほころんで 我ねころんで
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