るさいなぁすいませんてば夏だから許されるわけねえじゃんか、空
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予定はなく ベビ猫拾った緊急避難の時のため 子猫用ミルクを常備する我
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厄年の 過ぎし日そっと 撫で下ろす 隙をつつかれ 病と生きる
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「それやめて」「のびのび育て」どちらとも 母ごころには違いないのに
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こんにちは今年の夏という意味で 素麺を茹で昼食とする
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銃口を突き付けられて生きている もう良い撃ってよお願い撃って
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誤魔化しに誤魔化しを重ね生きてきた 結果がこれなら罰なんだろうな
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現実にひっぱたかれて目が覚めて 何者でもない私に成った
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人伝の話だけど、と語り出すゆらゆら炎が横顔照らす
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夏前に サクランボ狩り 収穫だ 優しい甘さに 大満足成り!
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三十一文字 収まらない怒り 短歌にする でも字余り まだ怒ってる
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坂下の公衆電話で長ばなし 最終のバス上がる坂道
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国々や宗教で名が違っても地球上には神様ひとり (個人の見解です)
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テレワーク システム部門は出勤し 使えて普通 不通で矢面
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晩春に忘れ去られた粗大ごみ 持ち主不在のNGシール
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残酷な 時の番人 無期限の 別れを裁き 姿を隠す
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酸性の劇物で死んで紫陽花になろうよ 私、水色がいい
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最近は何をやっても感情がひたすら虚無 ぢつと手を見る
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東京にそろそろ、きっと慣れたよね?想いの揺らぎ止まりましたか?
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いよいよだ 蝉しぐれには早くともわたしが夏だ 雲ひとつなし
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黒き点 気高き蟻よ いざ進め 千里の道も その一歩から
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親鳥の留守に覗いた巣箱から大きな雛がはみだしており
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いた道静かな街や障壁アクリルも好きだったなと思う今ころ
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古エアコン 唸りを上げる室外機 そのまま家ごと離陸しそうな
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久しぶりに うたかた見れば どの歌も いい歌ばかり 心が和む
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外見と中身が同じだったならローストビーフは失敗しないね
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未来に悩む暴走族のエレクトリカルパレードは、アツい
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振り返るスクイーズボトル塩麹夏場危うしふたのふち裏
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暑すぎる夏場の出し入れ危うくて仕込みを躊躇ためらう塩麹かな
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ねこたちも ねっちゅーしょうに ちゅういして おみずをおおめに のんでいるのよ
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