にわとりのいない都会のあかつきに 時を告げるは明け烏かあ
19
人外の種類は問わず人外が人に近づく話が欲しい
6
朝方の 眠い時でも 餌をやる 心優しき 猫好きの君
18
雨音を近くに聞いたくまばちが家路を急ぐアーケード街
11
愛猫の 好みの逸品 粒餌は マグロ味する 高級品
13
我が家では ジイジが一番 愛猫きみ二番 妻が三番 家族の序列
14
二人行く遠い道のりだんだんと妻に遅れる心も折れる
19
月寂し かかる夜には芭蕉翁の明智の妻の咄し聞きたし
13
恋路とは、躁と鬱なす乱気流 アトラクションなら楽しからましを
8
輪廻せば さいかいするも あるのかな おぼえていれば 人類ならば
14
灯火の水族館だ タワーから見下ろす夜の開園時間
10
あと5分 寝かせて欲しい 5分前 行動やたら 5分で刻む
7
すすきまで星に匂えり我に降る涼かな光秋に震えて
19
買いすぎた 御守り達の 大喧嘩  とめに入った アマビエ無惨
13
「おはよ」ってキミのチャットがかわいくて頑張っちゃったよしよししてよ
15
あやふやな人の不幸を祈りだす 今夜は早く寝ようか私
11
食堂の 器の窯元 見る癖は 陶器の街で 育った証ね
21
真夜中に 寝ようとしたら バイクめっちゃうるさいねんけど ほんまやめてな 耳栓も万能じゃないしな
7
街灯の明滅 いつか光に焼かれる予感が瞼を炙る 
7
元カノに教わった撫で方で口説いた野良猫の下僕になった
18
数ヶ月前のふたりに戻れたら、そしたら私、えるのかしら
12
さみしさにハートマークをつけてみて!!「さみしい気持ち❤」ちょっぴり乙女よ
18
なんとなく 真っすぐ帰る気にならず くあてもなく 夜を回遊。
11
抱きしめる。雨の音する廃屋に……ひびいた声は、監督の「カット!」
6
「うちの嫁」「奥さん」「妻」と 使い分け きみはそんなに器用だったか
27
飽き性の 我が続けて早一年 三百の歌は日記の代わりに
22
なんとなく不調な俺を珈琲でごまかしながら働いていた。
10
はらわたはまだまだ無理だ。でもね、手は使わず行けた。二十歳の秋刀魚
15
一夜でも望まぬ夜を徹させしものみな爆ぜよと隈なぞる朝
10
偶然が偶然を呼ぶこの惑星ほしで一緒に焼こうお好み焼きを
43