茜さす紫帯びた躑躅色つつじいろ リアーナみたく唇にのせ
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雨音に耳そばだててエアコンを切り窓開けて夜半の風浴び
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毒舌な友達に今を打ち明けて 優しさに触れてひとり泣く夜
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ただ「夏」と呼ぶにはあまりに容赦ない この毎日が秋を運びぬ
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お祭りと虐殺 同時にこの星で  人類はまだ スイカ食べてる
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吊革に掴まる時の直角さみたいな返答 凸凹でこぼこの愛
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雷鳴の轟とともにカネタタキ 秋の訪れ負けじと知らす
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我々はビッグバンの子またいつかビッグクランチ 一つになれる
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弟よ私の指を持ってけば口に入れちゃう あの頃なあれ
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シニアには非ずと言い張る友のいてクスリ何種も並べて今日も
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死ぬる時唯物論者己見て意識何処いずこへ 無限階層(意識の無限層)
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ずっと見ていられる君の後ろ姿肩幅よりも広いリュックサック
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今日もまた順路に時間狂いなくキツネの見廻り太き尾ゆらし
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泣きたくて仕方ないけど泣きません 君への思いを流したくない
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少しずつ母は赤子に還るらし別れのあとは私が赤子
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平等に生を受けたる人間はどこで悪事を覚えてしまう
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いつからか 死ねる勇気に憧れて 線香がわりに 紫煙を上げる
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人なんて所詮ただの動物で せいぜい100年ぐらいで死んでく
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俺はさァ 痩せたいんだ、でも痩せる為だけの運動なんか御免さ。
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想像を絶するバカと呼ばれても突っ込んでいくあなたはステキ
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撫でてくれ 満足したら どこか行き かまってくれと また寄ってくる
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なぜかって⁈ そこにあるのはパッション 理屈じゃないのよ わかってあげて
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聳え立つ 壁を越えれず 嘆く我 強まる嫌悪 感の矛先
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青空の清い青さえ奪う核 あの日の空も青だったはず
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こねこびん便 ヤマトよなんたる戦略を ネーミングセンスの勝利となるのか
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夏の空へと消えた花火のように 君は過去へと去っていくのか
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元気も勇気も一個も無いんです ならないですか なかったことに
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あいつがいなくても君は元気そう 未練があるの私だけだね
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想い出は消えたりなんかしないから最後まで目を逸らさないでね
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ぱりぱりに乾いた葉っぱかさかさと立ち上がれずにぴすぴすと泣く
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