千歌まであと二十余歌不安ですまともな歌で〆られるかな?
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大谷の苦悶の顔がちらついて下剋上などとほくの世界
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ほんたうの議会はじまる安定に胡坐をかいた与党惨敗
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裏金はズルい汚い罵つて無策が勝つたこの国の先
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思想とか主義とか語るその前に今夜のおかず何にしようか
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『人生の扉』を歌ふ七十歳しちじふの竹内まりあに古希の語似合はず
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早朝の雨落つる空見ておりぬ 何か変わるか日本の未来は
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君の棲む、天国行きのバス停で君に良く似た人を見かけた。
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米のに びっくりしたまま 投票に 世の中にはあり 母にない金
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移り行く、時そのままに 人生を、映し過ぎ行く 日々の営み。
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杖ついて庶民の怒りを票にこめ一揆を起こした民の心情
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見たくない物は無数にあるけれど 幸い視野は有限である
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朝冷えの 窓辺に佇み 眺むれば 雨樋傳う 銀色の雨
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変わらない浜辺があってやさしくてやさしいだけでそれだけの夢
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誰も傷つけない人は誰からも傷つけられない世界ならなあ
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限られた字数で書くことすら知らず あの日の自由にひた走る
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友だちにならいくらでも口をつく口説き文句が出てこないひと
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百本の薔薇の花束を捧げて駆け引きさえも崩れていく日
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うつくしい無辜のあなたをわたしなら蝶よりも花よりも愛すよ
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眠れない夜を乗り越えることそれを死ぬまでずっと繰り返すこと
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お世辞だと わかっていても 言われると そんなそんなと 言いつつ照れる
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肩を抱き手を取り合って投票所達成感は落選で終え
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溶鉱炉に向かって歩みを進めてる意外に冷静さを保ってる
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いっそのこと俺を殺してくれないか 逃げ場がどこにも見つからない夜
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麝香猫ジャコウネコ一人じゃないさわたくしも隣に座って仕事手伝おう/脱糞の詩
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分かりやすい不幸への対処方ばかり溢れてぎゅっと目を瞑るのみ
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物語そこでは咲かぬ花はキミ最期に光る燐光眩し
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2週間ぶりのオフだと送ったら「来る?」って返事画策しちゃう/行けませんでした
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吟遊の 詩人風味の ワンタンミー 啜れば嚙めば 味は濃くなる
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体調を崩したらキミのチャットが優しいから回復長引く/ホント
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