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雨音で起きてまどろむ窓白し 届く子供の声は目覚まし
15
お気に入りの傘に
描
(
か
)
かれし向日葵で雨跳ね返しいざ進みゆく
14
花束を抱きしめる腕直角に 花って意外と口下手なんだな
8
公園で遊んだあの子は一番に幼なじみは五番になりぬる
15
夏のよな 強い陽射しに
怯
(
ひる
)
む午後 黄昏に吹く風なんと涼やか
23
藤散れば完了形の「愛せり」と知りて気づける高三の夏/サ行変格活用と。
18
静岡の
霧中
(
むちゅう
)
視界の無い中で中島みゆきの「化粧」が止まる/ちょっとホラー
7
校内で制服に光るキラキラを借りたタオルでそっと拭き取る
11
静岡の海辺走りて並走す
潔
(
いさぎよ
)
きかな二両編成
12
雨上がり 傘を忘れた 帰り道 風が光りて 心地良き道
34
シャンプーを冷凍しては解凍す シュールな愚行も宇宙は愛す
8
ところでさ昨夜は何を食べたっけ 答えられぬがビールは飲む母
18
陽を浴びて 畑にトマトの苗二本 摘み取る孫の 笑顔待ちつつ
27
木肌より ポッと出づる ふにゃふにゃの 小さき若葉 希望の緑
10
死滅したキラー
T
細胞たちを弔う力いっぱいの鼻息
7
離れてもわたしの海を波立たす あなたはきっと月に似ている
18
雨上がり屋上から見上げれば物干し台に晴れ間が見える
12
湯気立ちて 眠気を払う ティーカップ ミルクの甘さ 心ほどける
17
雨上がり キラリラキラリ ユラリユラ 房総の海 キラキラヒカル
15
旅人の 歩を癒し 朝の陽へ 心清める クレマチスかな
26
子どもには驚きだったタクシーの祖父の一言「釣りは要らない」
33
雨上がり波音耳に心地好し踊り上手に鳥はさえずる
11
額縁を外した名画此処に有り水辺の道で眺める筑波
18
乙女葉の 生々の香こう 瑞々し むせび漂い 群青埋み 風光る
5
春の雨若葉の青さ洗い出す君と帰りし遠き日の道
24
放課後の図書館通り並びゆく青葉の下に口数少なく
23
図書館に問題を解く君の気配近くにありて単語帳見る
17
目覚めれば打ちのめされたような雨 珈琲淹れて フォークルを聴く
15
おしゃべりをやめないひとの右上に『✕』がないかと探してしまう
30
ズンズンと食べ下したるラーメンの 出るを憚り 輪廻に届かず
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