母の指ぎゅっと掴んだ一歳の強さに成長噛み締める秋
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思うよう動ける身体と働ける場所のあるのを喜んでみる
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新しいボールペンの書き心地は 走馬燈みたいに滑らかだ
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明朝の パンを切らしてならぬはと  スーパー立ち寄る  夕暮れの刹那
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うたた寝の夢で貴方に逢えたからまた目をつむる二度眠られず
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すすきの穂グラスに入れて触れてみる小さく揺れて秋に挨拶
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ショッピングモールのトイレの小便器、ポケモン・悟空の並びて立ちて/街はハロウィン模様
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「闇バイト」なる言霊の恐ろしき 古人いにしえびとの智慧にて穿たん
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のどかなり。ウクライナ、ガザ…人界の燃え立つ業火隣人にして
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紅黄と染み入るように色冴える屋根の向こうの眺め深秋
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制限字数こえてあふるるわが思ひたぎつ早瀬となりにけるかも
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おつまみはシーズンおわりのゴーヤーで(八百屋で)吟味してたら 蚊にくわれたわ(苦笑)>1本40円
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百均でロックグラスは買ったんだ 今日のお楽しみ 梨のリキュール
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ハニーズの大セール スルーできたんだ えらくもないけど 吾なりの頑張り
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中秋の 別れ話は ベランダで 午前0時の 欠けた名月
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秋茄子の煮浸しが美味い店だから来週嫁を連れてまた来よう
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振り上げた拳は行方を失って無限のもやを彷徨っている
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気づいてる?ハロウィンだけじゃなくいつもあなた好みに仮装してるの
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ねこは ふむ踏むいきものなのよ あんよとか あいじょうひょうげん あんしんしてね
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早起きは三文の徳といふけれど のんびりするのも おなじくらい良き
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過ぎてからふんわり香り振り返るちゃんと気付いたよ銀木犀
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様々な使われ方をする水の 〈噴水〉として使われるすごさ
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昇華した思い出の春風の街ロマンスの赤適度に震える
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縄文も令和の今も変わるまじ 湾の向こうの富岳の姿(千葉から)
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しまかぜのガタンゴトンを口真似し 孫が車掌で伊勢路を奔る
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初仕事終わらせお疲れお祝いに ランチをおご息子きみとのデート
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目が覚める布団出れずに温々ぬくぬくす いわゆるこれも秋の醍醐味だいごみ
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現状を 打破することも できぬまま 子供はいずれ 大人になりて
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いつの世も 小さき者は 後回し 弱き者らは 虐げられる
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大人らは 自分のために 働けば 子供はいつも 二の次になり
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