立てずとも抗ってみる負け続けまた抗ってそのうちいつか
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星月夜 想いを馳せる 恋衣 纏いし君は 嫋やかなりて
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しあわせの形はひとつじゃないのかもひとり道端で見つめるひかり
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ぼうけんをやめてしまったあの日からピチューはずっとピチューのままだ
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人質に取られた未来が叫んでる今を奴隷にしちゃダメだって
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きみのそのたらこみたいなくちびるもむさぼれないや痛風だから
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皆さんの 『あきらめない』の 声聴きて 吾も踏ん張る 『なにくそ』の意気
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風吹かれ 君の言葉が 頬をなで それでも桜は 君を攫った
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「軽い」との誘ひに替へしOSを戻す己に呆れ果てたり
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ねぇ君は別れの色を知っている?じゃあ寂しさの味と温度は?
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たたまない毛布みたいな春休みルイボスティーだけ丁寧に煮る
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寂しさにいいも悪いもないという今日の寂しさ明日あすの寂しさ
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君の手が 誰かの救いに なったこと なる日がきっと あるのだろうな。
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恋焦がれ わたしろう弄ずる夢にまで 忘れさせぬとなんてずるい人
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機種変更 ショップ頼らず自力にて 六十路の頭ふたつ寄せ合い
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いつまでも倒れてられない 現実に わがのワクチン 誰が連れてく
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あきらめない あきらめないよ これくらい ちょっとの不調がなんだ「なにくそ」>きのぽ様オマージュ
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あの人が一生抱える罪だって宇宙はなんとも思わないのね
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メディアでは非人道的兵器という人道的な兵器はあるの
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あの日の僕と君の間に横たわるふかくて長い川の冷たさ
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れば 川の流れが 変わるに 新たな息吹いぶき 窓 開けし宿
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気がつけば父とおんなじ僕がいる優しい言葉奥歯に詰まって
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なにもかも知っている顔こたつ猫あごを撫でろと首をのばして
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トロピカルジュースの海に浮く島の特産品はたぶんデコポン
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『めちゃくちゃになってやりたい』そう思い高めのハサミとノートを買った
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八重に似て淡いピンクのさざんかよがために咲きはらはらと散る
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真夜中に激しい音で目が覚めるいよいよ来たか春雷とやら
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啓蟄の昼に屋外出てみれば激しい風に襲われ続け
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いつか死ぬ 絶対的にみんな死ぬ 悪あがきなら今の内だぜ
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面接で 震える手には 未来あり 言葉を紡ぎ 一歩踏み出す
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