子供らは 自分のことで 口開く SOSを 囁くように
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子供らも ストレス感じ 暴れるか 押し黙るのか 大人は知らぬ
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子供らが 押し黙る時 いい子だと 言ってる場合じゃ ありませんから
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ストレスを 感じるままに しておけば 心は弱り 気持ちが塞ぐ
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自らの 信じることを 押し付けて 強制すれば 争いになる
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男でも 女の人も 個性あり そう簡単に 変わりはしない
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怒りなど 細かく畳み すりつぶし 粉々にして 便所に捨てな
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一人旅 自由気ままな旅情でも 夕飯時には 人恋しくなる
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染みついた ソファーの中の 面影に 忘らるる身で 彼方を思う
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目標の 名城百選成せるまで 痛む神経 撫でつ前向く
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誰がためか悲しかるらむ すすきの穂遠ざかる見ゆ 秋の夕暮れ
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ここだって 月の砂漠に ちがいない 射るならここだ 弓なりの月
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祖母がいるご詠歌うたう講のあと沢庵茶の香も秋風になり \ 追憶
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やりなおすたびうまくなり やりなおすたびへたになる そんなもんです
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壁の穴そっと覗いて見てみたら10人目だとカウントされる
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お洒落かと鞄の持ち手に赤テープ 巻いた朝から闘いの日々
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足もとに気をつけてという看板に 気を取られて滑りそうになる
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絶対に遅刻しないという時計 今が何時かずっと気になる
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またキミの誘いにまんまと乗せられて 気がつけば夜2人コンビニ
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横にズレ横にズレても寄ってきて 追い込まれたら逆襲にでる
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唐突に隣に座ってくるキミに 少しビビって少し離れる
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ライオンが見つめる先はなんだろう おはようからのおやすみまでか
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お座敷に通された時の先輩は いつもに増して小さく見える
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うた詠みて来しつもりなれど繰り言を三十一文字にまとめしごとし
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秋の日に 額に汗して サツマ芋いもを掘る 孫達きみらの頬張る 顔が見たくて
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「美しい。」そんなことばを言いわけに、すき放題する虚無主義者ニヒリストごう
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「一生」とかっこつけつつ、ほんとうはその一瞬がうれしけりゃいいの
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私がいま眠ろうとするこの時に、私を待っている幽霊めざめる
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松代の皆神山をあおぎみれば 遠い夏の日のあなたがひらめく
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一つだけ、一生片手に置くような。そんな歌集を探して尾道
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