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水面のように揺れるを知りてなお 君はわたしを 火の人と言う
10
かろやかに踊る少女の笑顔にて 春は近づく勝利の女神よ
7
沼ひたり特権に生くひとり星「
誰
(
た
)
がため」眠りて
醒
(
めざ
)
むや否や
16
救う心君の快方知る由に 我安ずれども冷たき世間かな
4
遠ざかる 勇気はなくて 立ち止まり 君の体温
(
ねつ
)
だけ いまは灯火
(
しるべ
)
に
10
離れつつ 揺れつつわれら 並びおり 手の温もりで 影を止めゆく
10
「離れてる」 君はいうけど 「触れてるよ」 怖さ隠して 伝えゆくわれ
9
南西の医療のない国でトゲ刺さる
(
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の
)
長々し夜をひとりかも寝む /坂上田村麻呂 3/100
11
離れてた 君に近づく 同じよな 違うよな「好き」 その距離感に
7
サナエノミクス2.0 よく解らぬが 政権はさながら週刊誌
9
除雪機を 借りて歩道の 雪どかす 途切れることない 一本道できる
5
春先の天気にリンクし我がこころ 晴れやかな日あり 落ち込む日もあり
15
このクスリ 効かなくなったら どうします 先のことだが 見通し持ちたい
6
見る物に ただ鮮やかなる 色あれば 寒さ寂しさ 暖まりゆく
31
公道の 勝手に草刈り 枝払い 自由に生きる 社会貢献
5
髪睫毛 眉毛も抜けし 抗癌剤 ウイッグツケマに 眉シールして
29
ガンマーカー ひとけた続く いいことだ イチネンニネン 生けそうな気分
6
罅
(
ひび
)
割れた バス停のベンチの端にガムテープ 絆創膏の如
26
レアアース 消費減税 嫌中論 夢を切り売り墓穴ホルホル
3
姿見えねど
囂
(
かまびす
)
し 紅梅の 枝わたりたる 小鳥ありけり
14
「一」足せば「辛い」気持ちは「幸せ」に 下は向かない前に進もう
33
春冷えに白く膨らむ花たちを束ねて行かむ清き風待ち
22
本当に 困っている人 水のような影のような空気のような
12
春よ来い 頭上にあおぞら背に陽浴び 駆け回る子らの笑声響け
14
惰性だぜペダルを踏めよ
炎脚
(
えんきゃく
)
だ日々を駆け抜く馬と懸けねば
15
じっと耳すませ 聴いてごらん 彼方から東風(こちかぜ)吹いて 春連れてくる
14
「本当に好きなんですか?」時雨降る「それってただの同居人じゃん」
7
もの言はず追ひ越してゆく息子の背ほのと匂ひて犬見まはせり
23
隣人の訃報知らせるドアホンのひそやかに鳴り 春待つ夕べ
22
正月の飾り片付け空いた場所 ちさき雛人形 ちょこんと鎮座す
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