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鉄塔をミクロの棘と重ねたら地球は宇宙のウイルスかもね
16
土曜日の街はスローな
紅葉
(
もみじ
)
色 僕だけ疾風白きママチャリ
26
城勤め無難な黒は好きなれど不思議と水色効率上がり
21
処方薬飲んでちっとも効きゃしない 咳に喉痛あぁ煙草吸いたし
21
ありがちの言葉机に残されてあなたの居場所は遠い日の午後
13
ふゆ風は 冷たき雪の 華咲かせ あしの奥底 まさに育たん
13
あき風は 渡る稲田に 枯れすすき すくめる首は 雪に備えて
15
すぐに忘れられる痛みが一番怖いから
4
なつ風は いかづち雨を 路連れに 揺らす入道 なびく徒花
14
軽トラの ラジオこぼれる 踏み切りで 最終レースの 結果知りかけ
7
はる風は ゆれる桜が 藤さそう ぬるく肩撫で 名残り流しむ
11
外に出よう 秋の日差しに 誘われ 買ったばかりの ジャケット羽織る
17
抑えても咳の暴発止めがたし 今は出るなと頼んでみても
26
車窓から 流れる日本と ビールと天むす これが大人の猫バスか
12
今朝もまたルーティンひとつ崩れゆく 生きづらさ的ルーティンの翳
16
痩せ枯れた こえ撒く腕は ふるえども 心の稲穂 こうべ垂れつつ
12
風邪ひけば生姜の辛み際立ちぬ 喉によろしと人は言ふけど
22
チビ猫は まったり過ごしているでしゅよ てあしのびのび まいぺーすにて
17
上弦の月がぽっかり 微笑んで おけいはん占い 本日は緑
14
おかえりと 嬉し涙を流す日を 信じてひとまず 眠れすこしでも
17
戯れに浅瀬に立てば止めどなく打ち寄す過去にさらわれゆきぬ
20
まっさらな星を丸飲みした後でゼリーに差し込む紅のスプーン
9
空泳ぐ鯨の雲の腹の中
肋骨
(
あばら
)
をくぐるピノキオと我
30
目ぇ覚める 大音量で 緊急に コールドブルー 収集指令
6
行きつけの店 バースデーサプライズ 居合はす客からも拍手を浴び
24
会食を 終えて一人で ウイスキー 味わう時間 大人のひと時
29
曲流し我流のノリでリズムとる サザンのパワー部屋中満つる
38
ダンディーで 寡黙な喜寿の わが部下は ポテト大好き 笑顔でほおばる
30
霜月の 高き秋空眺むれば 北から飛び来る白鳥の群れ
23
霊峰の祈りは時空こえ響く巨大な
湖
(
うみ
)
へ内なる海へ
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