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いつまでも変わらぬ人でいてほしい 変わるならそう 気づかないよう
12
何かこう棲む星多分間違えて生きおるような自分呆れて
17
町内に独居老人あまたをり回覧板が安否を問ひぬ
22
手の中に 切れる
札
(
トランプ
)
あり 待ちますよ
貴方
(
イラン
)
が折れたるその日までは
12
文具屋で あの子と選ぶ インク色 同じがよぎる 指は触れずに
13
「産むんでしょ」「妊娠したの?」「孫はまだ?」フローリングの蟻をつぶした
24
ひっそりと ロフトへ昇り 歌綴る 小さな灯り 私を染める
21
一口目いつものうどんに塩を足す味覚鈍い日の食事なんては
19
緑青
(
ろくしょう
)
の社の屋根を覆ひたる 銀杏の若葉さらに翠の
26
始まった kindleセール また買った 禁欲せえ でも半額やで
7
外は四月光る風吹く日曜に香典返しのカタログ開く
17
口笛で 鳥の言葉を 真似てみる 何と聞こえた 「口説き下手」だと
15
休日に のんべんだらりの 自堕落も 会心の歌に どんでん返し
8
ながらひもこそすれ何を
三枝
(
さきくさ
)
の
幸
(
さき
)
くを願ふ修羅の
巷
(
ちまた
)
に
14
朝焼けを越えて澄みなす青い空駆け込む朝に黙って笑う
12
このベースやけに心を震わせるつけているのは片耳なのに
12
朝顔の 朝に生まるる 一日の命 夕陽を浴びて 枯れる儚さよ
5
人なりを知るがゆゑにし綻びて胸に短冊抱きしむ時や
17
漆黒の闇歩きつつ思い出すかつての悔いと
永遠
(
トワ
)
の別れを
13
ブラックはプシュっと香るプルトップ 潮風ブレンド チョコと一緒に
16
三杯酢浅く残って気まぐれに〈ソ〉と〈リ〉のフォントを産む
心太
(
ところてん
)
9
小夜
(
さよ
)
時に 香る花あり 帰り道 マスク越しにも 満ち満ちており
20
はつかなる 三十一(みそひと)文字に 現はるる 天と地ほどの 歌心の差
12
ニャンてこと(!) ニャンて ニャらぬよう ニャンこたち ニャめては ニャらぬ 爪を研いでる
10
二度三度 手足水拭く ベランダを 風吹き過ぎぬ 春惜しむがに
16
バザールの 野菜に鼻を 近づけて 小突かれし牛は 大き瘤持つ /タージ・マハルの街の瘤牛
11
ハナミズキ 色鮮やかに 踊りだす
花
(
きみ
)
は今まさに 輝いている
13
実家泊まり 今日帰るから まっててね ちゅーるさんは 今夜食べよう
22
応援団幾度も道を遠回りまた舟に乗る ただ乗りだって(百人一首・六十)
4
安物で根回しをする酒付けてカタブツまでの酒は惜しいが(百人一首・五十九)
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