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今ならば見送り人の多けれど 年ごと細るや 参集の列
15
幼日のご褒美なりしキャラメルを含めば甘く優しい記憶 /森永ミルクキャラメル
29
朝早くゴミの袋をぶら下げてふうふう言って雀ぴいちく
6
鏡餅をミラーハウスに持って行ってみたい
7
音楽の底であなたが手を引いてわたしは二人称に溶けゆく
8
君が主役舞台に立てば華が咲く俺は影で輝きを支える お題・主役
4
ひとつづき 詠めたあの日と
身体
(
しんたい
)
に 空白を置く 作歌は続く
7
今秋の塩の加減で冬越しの 野沢菜漬けの出来は如何にか
23
年末を知らせる店のBGM 去年と同じ音楽と我
13
地頭なき田畑に集いし者たちは ずぶりずぶりと足から沼へ
14
青色に ラッピングした 恋という 砂糖菓子の溶け 雲の
掌
(
てのひら
)
24
アゲハ蝶 ビオラの花の 蜜吸ひて 西陽に光る 美しき羽
29
枯葉落ち 寂しさ匂う 細枝の 先にも光る 上弦の月
17
少しだけ 足早になる 帰り道 今年も残り 一ヶ月半
12
線路沿ひ
微風
(
そよかぜ
)
に
揺蕩
(
たゆた
)
ふ
薄
(
ススキ
)
通勤を飽きさせぬ風景
28
人波の秋の
装
(
よそ
)
いに巡らせん 思い思いは いろとりどりに
15
流れ星見えた瞬間テンパって愛犬の名を3回叫ぶ
52
帰宅して扉を閉めて鍵かけて 社会人
A
の魔法が解けて
16
手を伸ばし白い歯を見せ歩み寄り目の合った熊 1発で仕留む
7
五反田の「ブラック企業資料館」の語り部となる この世続けば
13
手持ち糸で 花束ブランケット編み 色彩センスの無さに凹んで
16
たじろぎぬ若人の死の唐突に二人歩いていつもゆく朝
12
踏切に立つ葬儀屋の看板に存在しない意味を見出す
7
旅先でいつもの倍も歩こうも飲み食いも倍不健康なり
12
愛ゆえに ただ愛ゆえに ひた走る 顔が見たいよ ただそれだけで
18
雪女 ペットの名前は窒素ガス あなたが好きなの彼も私も
6
青空に映えて紅葉と柿の実がざわざわ揺れる風の冷たさ
20
人として 生きる限りは 難儀あり
透明
(
クリア
)
な鎧 常に纏いて
19
家も吾も とどまり居れば あちこちに 傷み軋みの 歴史が見えて
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ここよりは先へゆけないこの恋のかけら どこに埋めればいいの
8
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