夏日来て漆黒の慈鳥庭に待つ凍った竹輪を土産に渡す
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鮮やかに 路彩りしツツジの群 寂しく朽ち落ち花殻となりぬ
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春風に撫ぜられ 空き地にて揺るる オレンジ色の ナガミヒナゲシ/ポピーの仲間
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憂鬱も紅茶に溶かし浮かべれば満ちる夕陽の色に染まらむ
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孫子らに癒されし日のありがたき 老いに疲れし日々のまた良き
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葉脈の裏ほど凛と清しけれ 背を貫くや 言の葉の裏
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暴投か捕逸か論じ合うようなダルい会議の末席に居る
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檻の中オランウータンお前もな職業欄には無職と書かる
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久しぶり 退院の友に 会いに行き 元気を届けしはずが貰いて
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近所の商店街食べ歩き人が多くて われうちごはん
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モリオン(黒水晶)とタイガーアイのちから借り痛む膝へのお守りとする
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「うりずん」の 吹く港より 米軍の イージス艦が ホルムズへ発つ
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おおきみのために死ににし島人は見捨てらるるか海は青しに
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びっこ引き杖突き歩廊独り行く私でもある生きてきた男性(ひと)
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うりずんの海岸に満つ軍靴の音 夜風孕みし生温き臭ひ
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「うりずん」の 夜風の立ちて みんなみに 散らばふ島の 季(とき)の移ろふ
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春日和 ひなたぼっこ 猫日和 まどろみながら 何思うやら
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時に過(よぎ)る こころの中の嫌(や)な感情 掃除機「強」にし一掃したい
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いつの間に小手毬の花咲きにけり今年無職の春を見つけし
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うりずんと島人の言う四月なり夕日沈めばさやけき夜風
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吹く空の白砂(はくしゃ)の浜に打ち寄せて淡く砕ける雲の波色
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小腹すく「小」の大きさに惑いつつみたらし団子の三本串買う
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第五句を 倒置にすれば 良くなると 思(も)ふ歌あれど 豈(あに)言はめやも
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夫婦喧嘩 皿が飛び交い 韋駄天の 猫は隠れつ 竈の陰に
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今ひとたび 逢ひたき思ひ 霞みつつ 置き所なし 春の愁ひは
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梵天の 耳掻きのごとく 臈長けて 深まる春を タンポポは待つ
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読むのが辛くなって閉じた本の重さ からっぽになって笑えた本の重さ
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区切りまであといく首かを詠まんとす 電動あしすと欲しひと思ふ
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代替わり「ひきこもりラジオ」は緊張のままの初回なり色はこれから
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注文を出すため本の存在をどこかで知っていなくちゃならぬ/小説からの引用
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