薄暗い台所にある冷蔵庫 少しだけ開けエビスを確認
9
ムシかいな思い腰上げ台所 ひとり暮らしは気楽でいいわ
10
晴天にタオルケットを干した夜は極上ルーベンスを観て寝よう
10
足早に沈みゆく陽がむ空のあかき余韻も短くなりぬ
25
左手の方が力があるよねと 豚しゃぶの鍋を持ち上げ持ち替え
9
久方の 連絡事項 鬱々と 曇る心に 耳傾ける
12
純朴な青年だった看護師は今やまさかのセクシーイケメン!
9
縁側で虫の音を聞きビール飲む もう一本の声はムシされ
9
そういった調子態度で私にも喋ってよなど胸中ポツリ
12
ぴんぽーん♩ そうかその手が でも今から 設定を変えたら 人間が戸惑う(笑)(もう8年住んでます‥タカコ様(笑))
12
愚痴というおノロケを聞く幸せよ これからもまたどんどんどうぞ
12
愛し合う二人は今や愚痴こぼすほどに家族なのねとホロリ
11
ピンポンに反応せぬよう予め呼び鈴は別のメロディ設定(歴代の経験から笑…ねこ母様)
12
レモン汁 大さじ四は うろおぼえ 梨のコンポート 酸っぱ、あ、酸っぱ / さきにググれ!
22
三歳の娘が布団で海老反りすアシカショー見た日の夜のこと
21
広げる手貴方の胸に飛び込めば 秒で戻れる青春アオハル時代
15
散歩から帰った居間は暑くってそこは晩夏で冷房をつける
6
「秋だよ」とトンボは翅を光らせてひととき蝶と競演叶う
22
不思議よな冷やし中華にのせるのは 焼豚よりもハムがよろしき
8
好物の冷やし中華で晩酌ぞ 錦糸玉子に胡瓜に辛子
7
君いわく憂いではない泪なら海へ帰るか僕に沁みるか
7
よそ行きの切り方をする初物の梨を二人でいただくときは
27
手を染めた趣味の候補は数知れずどれも続かずモノにもならず
19
「あたらしい宴のお告げ」夏だから昼の陽射しに琥珀ビール輝き
10
夏の宵 酩酊すれば 惑いにて 樹々に微風 吹くは恐ろし
8
にんじんが29円に惑わされ 使いきれないならば買うなよ>自分
16
串かつのささみなんか誰食うの? たまねぎと豚いかと芋だろ?
4
月並みね たばこと朝日 バンドマン 誰が神輿を 担いでるのか
4
湧き出だす プレイリストに 落下して 濡れたスマホの 朝日が染みる
5
秋だからもう赤とんぼが飛んでいるつがいだったら許さなかった
10