シミや皺 老い滲む手は侘しくも これまで生きた証と思えば
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ひとつ鍋つついて楽しい短歌うた仲間 会の楽しさ確かめあって
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嬉しいと踊りたくなる いつまでもモーニング娘。を目指してる
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親友に「どこに行きたい?」問われたが焦りとっさに「どこでも良いよ」
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年末が迫る師走の晴れた日に炎のように揺れる紅葉
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柚子の木は長く鋭い棘ありて命をかけて実をちぎるいも
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黄金色の枯葉が舞う坂道を下りながら感じる冬至
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訳あって、たぶん死んだら地獄行き おしまいDEATHと舌先を噛む
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菓子なのかおかずなのかが分からない 俺の苦手はかぼちゃとさつま
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この先はきれいなものだけ見たいのにどうして鏡を見なきゃいけない?
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病ある友に届ける柚子カボチャ回復願いみりん少し足す
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かぼちゃあずき なんでいとこか不明だが一緒に煮たらなぜかいとこ煮
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かぼちゃかよ酒のあてにはならないが冬至だからと我慢で食べる
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晩ご飯 ゆず酒あったのに飲みそびれ ゆず茶にしとこか 柚子湯はゆるりと
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冬至か ダイダイ柚子の斜陽 眩しくてさ 洗われちゃった
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純粋がたおれゆくから土曜日に撫でくる風が爽美そうびなように
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眩しさが嫌みにも似て 目をそらす左薬指の反射光
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闇もさえも優しく見えるの夜の底あなたとふたり堕ちてゆけるなら
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駅前で焦る人らが足早に青信号を摑む瞬間
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きょねんすえ たべてわらって はなしてた みじかいいちねん まだゆめのなか
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ゆず香る入浴剤とかぼちゃスープこんな冬至もあしくはあらず
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おとけして おまえのきんxx どーのくらい オケラまねする トランプみてる
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年賀状今年で終わり告げたいが準備してない現状なのよ
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行きずりの 人に静かに 恋をする 季節の移ろいが 好きだった
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ランドセル揺らして帰る正午過ぎ無人の我が家に玉子焼き冷え
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消灯の早い病棟ここまでも運ぶ浮き世のクリスマスイブ
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薬など無しにカフェーに座ってた7年前に戻るは難し
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照れ混じり自転車起こし立ち上がる少女に男言葉足らずに
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つね日頃 大切なもの 見落として くなって知る その大切さ
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並いちょう照らす電飾アドヴェント学費がぴかぴか光っています
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