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なぜだろうこんなに冷たい世間の中で思考せずとも暖かいのは
5
返せずに しまったままの あのことば ためらいだけが 漂ひをりぬ
7
通院で疲れる
理由
(
わけ
)
を語らえば待ち時間だとお互い思う
35
聞こえればほっとしている
襖
(
ふすま
)
から母の
鼾
(
いびき
)
が延び緩やかに
33
駆け引きも打算も何も出来ないが あなたを好きと思っています
5
夏の夜花火が鳴ったあの時に きみに告白するのを決めた
3
暖炉の火を焚べないで 衝動 分からないまま冬を過ごそう
4
温泉のコーヒー牛乳自販機の驚き価格一八〇円
18
プレゼント、大きなケーキ、クラッカー 子供の頃は喜べたのに
20
聖夜明け、そ知らぬ顔の街角に 吹く
乾風
(
からかぜ
)
が私を嗤う
19
空仰ぐ夜勤の後の帰り道 あれ、昨日より綺麗なお星
8
分けられた少し大きいあんまんがあなたの愛を教えてくれる
18
親切に お先にどうぞ 嬉しくて 次は自分が 誰かに言おう
18
俺 1回スパイダーマンと会ったことあるけど歯隠して笑うんだね
3
三年も続く喪中にどうかとも百円ショップの鏡もち買う
34
鞦韆
(
ぶらんこ
)
を世界に産んだ天才は最初に誰を浮かべただろう
10
瘡蓋を剥がして流血 風呂スルー 明日入れれば のーぷろぶれむ
19
朝焼けを見ずに今後は過ごすのかデジタル太りで食事中毒
11
この歌で ちょうど百首目 だからこそ 相応しい歌 詠みたいが文字数
10
年の瀬の雪催いする厨辺に姉の畑の大根刻む
31
ふれたなら光のように溶けそうで眠ったきみをただながめてた
16
クリスマス一番近くにいないけど一番思い浮かべてるキミ
23
A
I
とコピペの行き交う戦いを ドローンで俯瞰 リモートワーク
18
十字路をよぎる人影、犬の影、斜めによぎって行く鳥の影
17
山茶花の花びらが散る遊歩道花びらたちもそこで年越し
18
ガスボンベ負の感情を燃やして転がり落ちた意味はないのに
8
えっまじか「今から帰る」の伝言に慌てて温めなおすシチュー
30
寒月夜 芯まで冷えて 空仰ぐ 地域見回り 恒例なりて
33
いつもなら 財布の紐は 硬いのに 推しができたら めちゃくちゃ緩む
17
ヨーグルトのトッピングは冷凍に 手作りジャムやバナナにブドウ
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