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十勝へと向かう車窓に雪舞いて 春待ち詫びし昔日思う
28
大勢の 見舞客待つ 病室に 息も絶え絶え 死ぬ間際かな
3
焼肉のたれを買いに行く話で思い出される台風に我は同情したり
3
最後の日 奴とは会話 一つなく サヨナラさえも 言わない始末
3
ズルはしたくなかったから、何も言わないで別れたことを、後悔している。
4
ひと夏の恋もたった一文の末尾にばってんふたつ書いてサヨナラ
5
降り頻る雹に打たれて葱坊主砕けて種を蒔き散らすなり
9
いまさらに「今日は明日の
古
(
いにしえ
)
」と晩酌すなる今日の明け暮れ
17
謀略が 均衡崩し 世界戦 高笑いする 大富豪たち ※戦乱こそ格差拡大富豪の利
17
朝茜 紫雲たなびき 静けしや 山の音ね響き 幾山越えて 山嶺やまね陽射して みどり一色
4
「でも好きだ」と結論が出た帰り道。夕風に少し涙が涼しい。
4
咲きそめし桜かわいや咲き誇り散りゆくまでの時の儚さ
25
春なかば うす紫の朧夜に 時の篝火 言の葉揺らし
19
そのことに 興味があるわけ じゃないけど 君のことだから 興味があるの
4
春浅き君住む街にほおき星 欠片を追ひて永遠の歌詠まむ
26
小学六年生煮える欲さえも愛と嘯く僕が貴女の!(
処女
(
きす
)
を奪った、何て大袈裟)
3
ブッフェとは呼ばずバイキングというホテルで今夜家族と過ごす
11
ため息とともにトイレに入ったら、便座冷たくて、ついに泣きそう。
5
見知らぬ場所で勝手に死んだりしないでね あなたの命はわたしが測るの
6
雨けぶる土色景色
畔
(
あぜ
)
の肩肩身狭そにへばりつく雪
18
生き死にを「あなたに委ねる」と言う君は 笑顔でこの世をたゆたう天使
5
母さんの好きな花だね山桜ここならきっときれいに見える
27
真ん中の姉は似ている
亡き母
(
かあさん
)
にだから読まない僕の歌など
19
家裏の雪よ秋まで解けないで さすれば夏も涼しかろうに/雑草も生えないし!
17
仄白きソメイヨシノの二、三輪 早咲き桜の紅き喧騒
18
ドナドナがリフレインして坂のうえ白い建物母を送りし
14
年度末 猫の手さえ 借りたいな ふわふわ肉球 何が出来るや
23
山肌が淡いピンクに染まるのももうすぐだよとお墓に話す
28
ゴロゴロと河原の石とじゃがいもは丸くなったり毒を持ったり
20
混み混みの イオンで気づく 春休み 子らの笑声に 周り明るし
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