割引の期限が切れた菓子パンはわたしと同じだから好きだよ
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あれ着たり これ着たりして 時間過ぎ 乱れる頭 脱ぎ捨てた服 (トホホ)
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木曜日他は休診いつも混み急病で無し申し訳無い
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憂鬱に冴えた瞳へ流し込むなぐさめの文字眠剤として
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トップ目で迎えた親番親被りこんな世界があってはならない
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桃太郎を討ちに出かける鬼太郎おにたろうがお腰に付けた人肉団子
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秋の田の杭かけ干しの刈り穂らは雨に打たれて蓑被るごと
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時の過つ、のに比例した 様に君の事、薄れて行くのが 怖い。
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君のことを200通りの言の葉が散ること恐れず舞い上がりけり
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凛とした空気むかしの体育の日背筋がのびる保育参観
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短歌うたにして救われているこの気持ち Utakataの出逢い私の宝
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私にはあなただけだった生活を照らす火だったひとりで眠る
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伝えたい…グッとこらえて言葉飲む 何歳いくつになっても恋は苦しい
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ほれました。ちょっと昭和の薫りして 杏のようなあなたの笑みに
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あがいても 変わらぬようじゃ 泰然と 優雅に生きる 道しかないか
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まあいいや おおらかにして 朗らかに 死んでゆくにも 笑顔でチーズ
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情けない 人生だとは 思わぬが そう思われて 仕方ないかも
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貧乏と 思わなかった 今までは 人と比べて しまわぬように
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エプロンが 恥の上塗り おじいさん こんな老後は 一種の修行
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二日間 雨が降りたる 借り畑 スイカの上に 傘を広げて
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キューティが始まる親父テレビ消す 微妙な空気は未然に回避(今なら分かる)
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注意され 干渉されて めげるより 文句言わせぬ 実力つけよ
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妄想に 怯えてしまい 現実を 疎かにして しまわぬように
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秋雨が 通り過ぎたる 今日の朝 秋になったぜ 暑めの秋に
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言わずには おれないことが ある時は 言ってしまって いいんじゃないか
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心魅く みちのくは早や薄氷 鱈も海鼠も旨くなるらむ
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「まだ居ろよ…」甘い誘惑 布団から囁かれている 肌寒き朝    /なかなか起きれない
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ラジオから五輪の歓喜おぼろげにコスモス咲いたひとり旅の日 \ 10\10 東京オリンピック
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下の子も新超人を考案し二十二円を貼り出す応募/今月からの郵便料金値上げを受けての「キン肉マン」超人募集
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戦争を我も子どもも「ちいちゃんのかげおくり」にて教わる国語
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