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イヤホンし 職場でナイツ ちゃきちゃきの 時を忘れて 勤め終えたり
10
御贔屓
(
ごひいき
)
の
老舗
(
しにせ
)
畳まれ スーパーで
購
(
あがな
)
ひぬ 牡丹餅を供へり
31
字余りを 寄せて集めた 路余りに 君の心を ひとくち頂戴
7
都合良く見えることだけ吐き出して そろそろ季節の
詩
(
うた
)
でも詠もか
18
ごほうびのシールもらいし子は「はって」から「はる」を口にし三月
12
通り道桜の有るたび確かめる開花宣言聞いた次の日
26
春宵に 月がきれいねと 伝えたい あの月にいる うさぎと君
13
てのひらの 千年ひいな お内裏の 右の橘 左の桜
10
寝違えた背中に湿布貼り終える 明日十時の孫を待つ朝
19
剃り残しあるわと君は手を伸ばし指先頬にさわと触れたり
20
まほろばの春の国ゆくこどもらに二輪三輪
桜
(
はな
)
の寄り添う
18
飯くれと絡みつく猫足元にこんがらがって歩けもしない
27
朝の卓 卵とパンと 珈琲と ラナンキュラスの花言葉を
10
ベランダのチューリップ今朝咲きそろい 孫は晴ればれ卒園式へ
26
眠るのも怖くはないね、この蜜が悪夢を溶かすお薬ならば
9
積み重なった悔いの層一枚づつ剥がしてくれるのは 子の笑顔ありがとうのひとこと
14
旬の味 実家から届く
晩白柚
(
バンペイユ
)
無心で果汁 啜るヴァンパイア
9
お彼岸の助手席の祖父その顔は どの
遠足
(
ピクニック
)
より春の輝き
29
土曜日の朝は身体をほどく日でナマケモノ的スピードでゆく
28
もうこの道は通学路じゃなくただの道になるよ君のいない道
7
快晴を 悠々と渡る 白い雲 真白のシャツで 進路行く者
11
彼岸だが一面白の雪景色今日も墓には行かぬ土曜日
20
三連休 土曜出勤
露
(
つゆ
)
知らず 凍てつく朝に 仕事向かう
17
短歌という ゲームでもらった ハートの数 死を先延ばす 残機の数
9
美しい 頭が裂けそう 美しい 永遠の相 苦笑し生きる
4
大皿に アスパラ菜花さやえんどう 彩りサラダ 春ひとりじめ
22
起きぬけに ラジオのあさこ 耳にして 休みの空気 コーヒーと共に
12
空き缶をジェンガのように積み立てて一気に崩すそんな妄想
13
春分
(
しゅんぶん
)
を 過ぎて日差しに
力
(
ちから
)
あり
零度
(
れいど
)
まで浮く 朝の気温は
18
「フラレたら飲もう」と決めてた高い酒。フラレそうだから飲んでしまった。
9
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