愛し子よ 駆け抜けてゆけそのままで あなた以外のすべてを置いて/ロイヤルファミリー 口取り式
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テキパキと働き目立てば波が立つ呼吸を学ぼう太極拳で
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小春日は今日が最後かベランダで洗濯干せば雪虫の舞う
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月つとめ明けそうな日が雨予報明日食するか贅沢アイス/「月つとめ」とは造語で月経の隠語
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一冊の歌集読むのに半合がちょうど良い量 日本酒ならば
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オーダーの合間に仕込まれる肴 目が合うと注文するスタイル
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頂いた値段が高めの珈琲コーヒー豆が好み合わない時の無念よ
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今日もはや夕陽となって葉の落ちたの骨格の滑らかに照る
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トントンと 息子がドアを ノックする うるさいよ父 独り言デカい
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穏やかな 君の目と声 いつまでも 心に残り 日々をあたたむ
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一人客人差し指を立てながら 「コーヒーひとつ、りんごパイひとつ」
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ストレスが 極限までに 溜まる夜 外散歩して またパソコンへ
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一区切り 気分転換 喫茶室 仕事の二人は 黙って一口
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連休も 仕事で過ぎる 晩秋に 差し入れ和菓子 唯一の癒しに
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想定外の抵抗であのひとに噛みちぎられた小指をさがす
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そう長く ない花命 り合わせ しがらみ多し 世を潤せるに
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チョコレート クロワッサンに包まれてこの世は美味な食べ物ばかり
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一葉ごと おもい至らず 秋なれば 落ちて重なり おもいの届く/おもい…思い…重い
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図書館で借りてきた本今日もまた読まずに過ごし隅に積読
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過ちを悔いることなく厚顔で知事を続けるが天知る地知る我知る人知る
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AIに仕事奪われ怯える日々作る人も職を追われて
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戦争は止まず荒れ狂う人の渦混沌の空に終末の影さす
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マンションの入り口 ツリー飾られて 年の瀬感がひたと迫り来る
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気遣いとノックの文化が無い星から来た宇宙人として生きる
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煮えきらぬ想いを伝える裏技はスープの冷めない星の距離から
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醜穢しゅうわいな白馬と眠る屋根裏で過去の遺物に縋りつく
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小春日に庭掃除せばカマキリやバッタの卵草に紛れて
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おびただしいファイルの中から彼は『月〜コピー〜コピー〜コピー』をクリックし、
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連休は天気に恵まれ助かった つまと頑張る義実家じっかの片付け
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暖秋だんしゅうや 室外機の上 丸まりて目を細めをる猫 昼下がり
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