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極寒に足先感覚なくなりて歩けどさながら幽霊のよう
9
在りし日の 伝記漫画の
啄木
(
たくぼく
)
を ブタキと読みぬ少年
可笑
(
をか
)
し
27
災
(
わざわい
)
は
一切全
(
いっさいすべ
)
てを 奪い去る されどそれすら
糧
(
かて
)
と
為
(
な
)
す君
14
ヒイッヒイッと名残りの柿にひよどりが飛んで帰ってまた大騒ぎ
19
この道を選ばなければ…なんてまだ言ってる私しっかりしろよ
21
観覧券 譲り受けるも 悩ましき ご当選の方は所用有り(どーしよ)
14
人生は たった一度と いうことを 常に思えば 今よりおかし
14
天涯の孤物となりて今更に人渦に飲まる神の悪戯
13
窓の外降る雪眺めあたたかなマグ包む手に思い出す
体温
(
ねつ
)
9
居るだけで役に立ってる植物にあこがれを抱く今日はそんな日
32
かーてんを あけるとチビ猫 おりてくる 「ひめべっど」なのよ おきにいりだよ
18
いちごの日 あまおう苺のヨーグルト 食べてもだれも 文句は言わない
19
空洞のある老木なれどポツポツと白梅咲けりぬくき日差しに
35
冬の朝毛布ピタリとたたむればひかり優しき君が横顔
16
通知なる きみどり色の君の声より 誰かの
🖤
(
いいね
)
を知りたい指先
7
題∶「出勤時」 出で立ちて 後に気づけし 乱れ髪 人目を思い 胸に忍ばる
14
抱きしめてママ代用の
お兄さん
(
ピンチヒッター
)
抱きしめてまだ置いてかないで
5
大井川鉄道夢の吊橋を渡れば夢のよう夢ん中
21
CIA
十八番
(
おはこ
)
の内乱工作は イランでチリでまたもイランで
15
古くなりお蔵入りしたあれこれを再デビューさせ使うこの頃/CDプレーヤーとか
22
いろいろとみんな終わってゆくものだあんな新しかったものでも
22
寝室の裾野一面プラレール 眠る車掌をベッドに運ぶ
24
風は今並木の梢を揺らしては青い空へと吸い込まれてゆく
15
良さそうで変な日本語「ポイントは 大きく二つ」「大きな」「点」とは
8
首根っこ掴まれたまま場外にポイと出されたような気分だ
21
風待草よ風吹草よ春いいね古希の青春あと五十年
16
冬晴の関東平野の名物は なんと言わりょがやはり富士なり
23
朝の雪かがやきに目をひらきつつ かじかむ指を光にかざす
38
明日の夜は敦賀回りで大阪へ 阪神「美々卯」でうどんすき嬉し(東京ではもう食べられない)
16
針の月日の出まぢかき昊にあり 夜の
帷
(
とばり
)
を断ち截らむとす
20
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