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味の素ふる指先のひかる粒赤いキャップはお玉の横に
9
焦点の揺れる駅舎に目をそらし騙し絵のように君と知らずに
15
「見なければ無かったことになる」 あほか。んなわけあるか。脳湧いとんか。
6
笑みながら刺す薔薇や知る女々しくもなれぬ女のさだめてふもの
11
返信は文字で欲しいな スタンプはあなたの声が聞こえないから
6
公園に江戸の足音聞こえそう ここは土佐藩下屋敷跡
24
成立って いてもなくても かまへんわ おばさま方の くっちゃべ祭り
8
気配だけ消して俯く透明な 私越しに見ろ歪な校舎
5
人間であった私が人間で なくなったあの日私を返せ
5
日陰から出られなくなった吾を指して 嘲笑う光の使者たちは群れる
4
漬け丼を半分食って茶を入れる鮪の赤身白む窓際
15
鉄橋を壊すついでにひとが死ぬ石器時代にもどす野蛮に
12
晴天の風に吹かれるひとひらの花びら淡い雲の舞う空
9
雨上がり ひときわ映ゆる 花の色 清らかさとは 後に気づきぬ
16
音楽は目に映らない出目金は止まることなく浮かび続ける/折句・おめでとう
10
風を切り
過
(
よぎ
)
りぬ車 降り積もる
花弁
(
はなびら
)
を巻き上げ 花飛沫
28
吉牛の椅子に深ーく腰掛けて、夜勤明けの脚軽くさすってる。
6
読んでいる二つの本に退職の警官がいてシンクロニシティ
18
行き先を知らずに乗った列車なら記憶に絶えたあなたが廃墟に
13
あえていま桜をみるか迷うソロ さぁ出かけるか靴が微笑む
5
春の陽に気持ちよさげな野の仏桃の花びらおでこに二つ
35
新緑の朝のひかりに
透
(
す
)
く様は春をよろこぶ飛びゆく小鳥
11
降る雨に春の炎の鎮まりて集いの
桜
(
はな
)
の
閑
(
しず
)
かに立てり
17
何であれ通院てのは疲れるねぇ夕餉の支度出足遅れる
25
来た道を戻ったとこで帰れない こちらにもなく あちらにもない
7
西行の歌を
諳
(
そら
)
んじ老夫婦 桜尚舞う羨む我に
15
生命の息吹 緑をほころばす わたしはその
桜
(
はな
)
も好きです
7
一昨日より一分多く話せたし、天気も良いし、今日は良い日だ。
5
春浅しサイドガラスで風に耐え羽を震わす蜂ひとつおり
17
空青く
桜
(
はな
)
も
笑
(
え
)
みたり三日ぶりに街が目覚めたような朝
8
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