たいせつにされる権利は誰にでもあるものだけど毒親育ち
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熱が出たくらいで来るなもう泣くな氷枕を敷いたくらいで
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足先が冷えて 靴下引っ張り出す(モコモコ) 茶などハーブティー お代わり 布団にもぐる
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雨が降る バイトに出掛けたあの人は傘も持たずに行ったのだろか
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ねむそうな チビ猫なでて あったかい おみみのさきまで ぬくぬくちゃんよ
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坂の上の空き家の庭をいっぱいにコスモス咲けり 荒れにけるかも
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憂鬱を 忘れんがため 狂いたし ただそのために ただそれだけで
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少年がエロイムエサイム唱えれば 怠惰なメフィスト寝転び出でる
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水面みなもへと浮かび出るのを待っているそんな気分のうた詠み時間
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ふと気づく あの頃の母今の我 とうに追い抜き 未だ未熟で
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我が居場所 ないのではなく決めぬだけ いつでも自由どこまでも自由
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パルメザンチーズのように砕け散るこんな結末望んでないし
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もういっそ全部まるっと手放してせっせと土に埋めてしまえば
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牡蠣出汁の塩ラーメンとは 滋味ふかき やっとカップラ美味しい気温に
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独りでは解けないパズル 愛情は自分で満たすものでありたい
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月命日われ墓へ参る他の家族の分焼香近況報告
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オリーブの小雨の中の剪定は 大胆に伐る息子に任す
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なだらかに赤茶の木々が山覆う鳥の目で見た道央の秋
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わたつみの底の浄土の住みごこちいかにと問ひぬあをうみがめに
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鈍色にびいろの午後なればにも出でがたき 仕方なきにとあんずジャム塗る
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洗濯部屋干しをまわして のんびりTVerを 相棒「恋文」よきエピソード
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肉まんの美味い季節になりましたあんまんピザまん中華まん/詠った端から(笑)
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降りしきる薔薇に焦がれ陽に灼け死ぬ。夢と引き換えのメフィストフェレス
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古書店で太宰を一つ手にとった その気にさせる秋の長雨
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あれこれと 注意されたり 指示されて 怒りたくなる 惨めな身分
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チャリ族で 縁はないけど GSが 閉店予告 胸が騒いで
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子供から 馬鹿にされても 笑ってる ほんとの馬鹿か 悟りの境地
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白帯て雲に隠れる太陽を 黒い気持ちが 鴉と渡る
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根が太り 実がつかぬため この秋で さよならリンゴ 市民農園
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若者が 老人嫌う 理由あり されど人間 慈しみあれ
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