お綺麗な言い回しではかたれない これがわたしの事実じんせいだから
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部屋着かお洒落着か部屋着かお洒落着か決めてないままキミの足音/コツコツ
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とこしえに憧れるもの信じてたいつかの私春がまた来る
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いつからか心の振れ幅受け止められず 増える積ん読 錆びつく鍵の掛かった鉱脈
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裸より恥ずかしい素っぴんがレア?ファンデーションがついたらやだし/悩
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おかしいなキミに逢うのが楽しみで寝られなくってかわいくないの/目が充血ぅ
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雨の坂 登りて大浦天主堂 聖母の眼差し慈愛に満ちて /長崎
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気を遣い言葉を濁す甲斐もなく しつこく絡む「あなたが嫌い」
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苦手だった はずのマックの ハンバーガー 好きになろうと する僕がいた
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二歳児と本気の喧嘩反省しママはお先におやすみなさい
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経験値 アデノインフルRS 増やして君は強くなってく
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ママきらい 仕事疲れにとどめさす 君の言葉は時に毒薬
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わが街昼間の賑わい蜃気楼のように夜は静まり返る
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ボタンかけ 小さな指で何度でも かけてははずしかけてははずす
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家建てて ローン終わるが 家傷み 我も傷みし 妻は永遠へと…
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炊きたての麦入りごはんに生玉子 永谷園のお吸い物添え
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米2麦1で炊いたなら 爆食の罪少し和らぐ(ひさかた乃さんへ)
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待つほどに寄せては返る春隣はるとなり 波間の冬ぞ厳しからざらむ
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開通の喜びに湧くトンネルは走り抜ければ真っ青な海
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冷たさに慣れた心を置いていくように色づく街を見ていた
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花々を 育てるうちに 花壇には 人が集まり 絆も育つ
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生きるためと言う割に何故屍のような目をして働いてるの?
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さんにんの並んだ影が夜に溶け朝日が照らすひとりとふたり
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電車内 寝て取り落とす 参考書 誰も拾わず 滑り遠くへ
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「レトルトのカレーも食べたくない病」なり カリー屋ハヤシは まだかろうじて
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肩揉みを続けてできるくらいには欲しい握力右二十キロ
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高齢になれば気になる顔のシミ薬局行くも医者へと言われ
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ぐい吞みのさかずきがなくミッフィーの幼児食器のお下がりで呑み
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今までに誰も傷つけなかったのでしょうあなたのこの舌先は
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愛犬は、そこらかしこに 吠えている。うぐいすとデュエット、春と恋のうた。
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