くらやみで手を握りあういつもより爪がみじかい誰を抱いたの
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煽る鍋 言の葉チャーハンてんこ盛り具材は採れたてスパイス効かせ
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いいねとて 褒め言葉とて お布施得る気持ちに近し 有難深し
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夜の端 今日もバッグをポチります 腕は二本でわたしはひとり
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甘き色 洋菓子のごとき 薄桃の 薔薇に頬寄せ 爪を塗る夜
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箱の中「何階ですか?」に丁寧な感謝をいただく貴重な心地
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婆ちゃんがさっと結んだ『はた結び』もう亡き人に聞けず検索
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白ごまがわかめスープに浮かんでるお椀のふちが岸辺に変わる
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半年に一度の経過観察は 生き抜くよすが 人生たび宿木やどりぎ
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白床の中夜の底 あなたの鼾がすごく聞きたい
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聞くたびに木に生る靴の絵が浮かぶ今ですらなおちっちゃいわたし/靴が鳴る
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偉そうに人生を語るこの人はうたが詠めないし 今は私も詠めません
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膝の上 うっとり眠る わが撫で 明日も明後日も 一緒にいよう
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四桁の印字されし明細票二つ折りにすれば 足元降るサービス券
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様々な 人間模様 描かれて 雲の流るる 冬の夕焼け
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放課後の音とにおいが好きだった心パンパンだったあの頃
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冬と春繰り返すよに降っちゃ消え降っては消えてこの冬の雪
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わたしから色とかたちを奪っておいて 言葉だけよと残した神様
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ドブ川といわれようとも隅田川 きみに溺れてオフィーリアになる
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ほとほとと心つかれて白い花 息の白さがかすむくらいに
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雲ちぎり洗濯物をさらわんと悪童わらしは歌う 名は寒太郎
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「いってきます」手紙を置いて駆けてく友達の輪の広がり感じ
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ライバルにふかく一礼 将棋にて優勝決めた小三の子は
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一瞬だけ 全て忘れてみたくって 寝逃げに走る ねこのおやつまで
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いつ見ても満面の笑みで立っているカーネル・サンダース白髪紳士寒さに耐えて
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若干も人に成りたり歩みそむ おのが開きし 扉の幸あれ
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愛しても 愛されぬなら さらにまた 深く愛する 愛の精錬
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相手から 愛されたいと 思うなら 愛することが 自明の原理
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よく知らぬカタカナ並ぶスライドに神妙顔して頷くだけの日
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自分だけ取り残された囚われたあの日の放課後まだ輝いて
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