強がりな自分も短歌詠む時は素直になれる寒空の下
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三十一みそひとぞあれば世界をえがる 今際いまわの父のふみみちゆき
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露天風呂琥珀色の湯風に揺れ白い湯気立ち景色を飾る
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電気風呂腰をビリビリ刺激され蓄積疲労教わるようだ
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信号の前で冷たい風が吹く温泉まではあと数分だ
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身の程を知らぬ注文悔いる子に颯爽登場偉大なる父
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入所中 句歌を綴りし父のメモ 開けぬままに命日が来る
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さあ起きて顔を洗ってブラウスをマスカラはどこ?あなたに会える
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之年このとしを語ること散りければ ただゆきのなぐさみとせむ
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しめじ切り フリーザーバッグに突っ込みて ねこおひるもやり(やっと)聖書をひらく>教会のクリスマス礼拝も行きたかったなぁ(風邪気味)
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それぞれがスマホ見ながら過ごしてる 家族三人土曜日の午後
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君が柚子うっかり湯船で搾るから 股間ヒリヒリ冬至の思い出
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柚子玉をおもちゃにしながら湯につかるこの10分でひと冬の分
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自動車の運転席が中央にあっても良いと思うのだけど
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マッサージしてあげるって言たのに爪が長くて慌てて切る朝
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龍が如 細長き雲が 西の空 今年の主役を全うしている
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愛に満ち 愛を忘れていないかな ハートのローズクォーツローズが 時折ささやく
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お醤油を少しかけても 美味しそう 「大葉とチーズの目玉焼き丼」
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トイレ起き またチビ猫に 枕取られ 5時間くらい 斜めで寝たよ
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善人か 悪人なのか それとも演技 人は二面性 役者で終わる
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健康が 人生全てと宣言し 健康オタク 意外と早死
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筋肉は 限界越えて 太くなる 限界には 限界がない
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消えていく溜め息の夜さざなみと情景描写に肩を並べて
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ほつれてた糸を伝った体温は喉元過ぎても熱さは忘れぬ
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待ちに待った孫の来訪嬉しくて柚子湯忘れるサンタが爺婆ふたり
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ヒーターをつけても冷気がまさってる ぬくとこから出られずにいる
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青空に一片ひとひら舞った牡丹雪 すぐに世界を白く染め上げ
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ヒーターを フル活動で 耐え忍ぶ 息が凍って 冬の始まり
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華やかな女性の中にただ一人おじさん何故に二胡習おうと
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幼子に 親切尽くせ 愛尽くせ 優しさ尽くせ 未来を託せ
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