一吹きの 風吹き過ぎて 花韮に 桜舞い散る 佐保川の岸 /佐保川の桜
15
佐保川の 汀に青む 荒草(あらくさ)に 伏す鹿の居て 花の散り初む /佐保川の桜2026年3月31日
13
猿沢の 池の畦(ほとり)の 暗がりに はつかに動く 鹿の角見し /春宵の奈良鹿
13
丁重に エレベーターまで 送らるる 小株主の おほけなさかな /2026年3月30日株主総会
8
戦争と 言いて戦闘と 改むる おつむの弱き 総理戴く /April Fool's Day 2026
8
「ひみつだよ、私ほんとは魔女なんだ」5歳のうそは こしょこしょ話し
10
新年度気になる事は多々たた有れど雨風あめかぜあとの満開桜
23
河川敷ダンスを終えた少女たちわれ過ぎるとき例の真顔に
13
平日の凪を楽しむひとりとして俵万智読むマクドナルドで
9
花冷えに ちま猫ちゃんは さんかくの おにぎりになる おててはのばして
25
狂気とかではないけど切りたくなる 心ととのうキャベツの千切り
10
雨しずく乗せた桜と新緑を朝霧つつみ惑う胸のべ
19
子の部屋に大きく空いたこの穴はブラックホールここは宇宙だ
17
もしもしも 自分に息子が おったなら 地区予選からして 直視できへんわ
7
結局は内干しうちぼしとなり予報にはウソはなかったと安堵する妻
9
先見えぬ不安を避けて雨に濡れ 桜舞い散る街並みのかほり
6
春が来て君の魔法が綻んで嫌いになれたやっと忘れた
7
コロナ禍に元気もらった人もあり「ポヨヨン」と歌うお姉さんたち
8
タンポポが白も黄色も雨に揺れ草に埋もれる季節がまた来る
27
良い天気。四月一日の朝の駅は、人がうじゃうじゃ、ゴミもうじゃうじゃ。
3
嘘だったらと 思う哀しみあれこれと 連ねて浸る 4月1日エイプリルフール
24
皿洗う手元に届く朝日あり「この家に住んでよかった」と思う
12
虹纏う凧を見上げて息をする意味を知ってる人の隣で
6
霞去りて 湖上陽射し 春盛り 雲雀さえずり 野辺に咲く花 黄色一色
6
しづかなる部屋 コチコチと秒針の音だけ聴こゆ いねられぬ夜は
32
今日になりパカパカ開閉繰り返し慌てふためく人もいるやも
7
「嘘だよ」と断ってから嘘を言うそんなやさしい四月一日
8
予報とは異なる青き空見上げ妻戸惑いし四月一日
8
新年度 始まりの日も 生業を 磨きぐ人  家守り人
8
雛罌粟のはや一輪ぞ叢に 花の野分の去りし卯月に
19