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「もうちょっと縮めて書きなさい」めあての欄で作文を繰り出してくる生徒
2
訃報欄思い出深き人の名をしみじみ眺む秋深き日に
37
つゆほどのためらいもなく光浴びあなたの指を折らせてみたい
8
プラスいち 歩けば君はマイナスに だけど言葉は等しい
i
2
祭
(
まつり
)
果てて人影絶えた広場から梯子でピエロ星へと帰る
17
プラタナスの大き枯葉が散るベンチ 秋を惜しみつ日向ぼこする
25
一人暮らし大枚叩いて犬を飼い仔猫拾いて家族生まれし
19
握った手開けてみても言葉にはならない
欠片
(
かけら
)
キラキラ
溢
(
こぼ
)
れ
13
ティファニーの窓覗くパートの帰り大根買い鍵っ子のもとへ
6
削ぎたれば掬いきれなき葉もあらむ 秋の
静寂
(
しじま
)
を
揺蕩
(
たゆた
)
う歌の
17
のんあるの ワインの休日・赤飲んで エビグラタンで ボジョレー気分
20
わたくしの口から出でた言の葉に切られて疼く後悔の傷
27
「あれ乗ろう」 小さなブランコ 指をさす 揺られ立ち戻る あの頃の自分
5
インフルが流行っているとかいないとかそんなことよりカナダに行きたい
3
懐かしい君が微笑む冬の色 僕の知らない遠い眼差し
18
草津より 高くたなびく 湯けむりよ
吾妻
(
あがつま
)
の夜へ 薫りを残し
12
風に舞う 白き六花の 粒滲む 手弱女のごとき 君が睫毛に
21
かへりみて ひとよのうたかた おもひ出に つきよにまどふ わがかげぼふし
8
辛酸も苦汁もまるごと鍋に入れ、煮込んで飲み込む私の勝ちだ。
20
シャボン玉 タバコの煙 お線香 白く吐く息 胡蝶の夢や
11
痩せすぎを ええなと思たり 羨ましい などと言わん とってください
5
冬は雪 春は
花弁
(
はなびら
)
夏花火 秋は
紅葉
(
こうよう
)
舞ひぬ彩り
23
豪雨とは 言い切れはしない 長雨に 枯葉が溶ける 海が広がる
10
朝の業知るひらがなをなぞり書き「<に>は<こ>の進化」と子は看破せり
11
強靭な 脚力を持つ 都会人 車に頼る 田舎もんたち
9
別にいいルービックキューブ インフルよ 感染ってもいい愛しています
8
確かめずレジに立つなりその数字ごぼう二本の四百円超え
24
寒がりの 猫に湯たんぽ 熱すぎず ほどよき温度 模索する日々
17
十日後の漬け物あける緊張感 姉のキャベツは今年も美味い
24
体調の 移り変わりも 日替わりで 晴れたり降ったり 天気の如し
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