誘っても断られること多くなり 土日に増える父の留守番
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人生で君二回目の美容室「プロは違う」とご満悦なり
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チリチリチリ ちま猫ちゃんが やってくる おかあちゃんいた「ニャーン」と一声ひとこえ
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夏日でも暦に合わせ顔出した米粒ほどのシャコバの花芽
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べっこう飴 素朴な懐かし甘さかな 小学校で作ったりしたっけ
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埃あつきを払ひのけて頬杖をつきて思へり ただ春のこと
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ピクピクが止まらぬまぶた ちっぽけな画面だらけで進化しちゃうよ
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だるいからあさからテレビで野球みた今はテレビでサッカーみている
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閉塞す。時代は雲にふたがれて 私はここに空白の詩だ
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テキストみたいな進み方のカウンセリング 優しい人が病む世
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凛然と記憶のブーケ抱え込み彼岸の淵に立ちおる私
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一日の終わりに部屋を片付ける吾子の遊んだ名残り眺めつ
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母の指ぎゅっと掴んだ一歳の強さに成長噛み締める秋
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思うよう動ける身体と働ける場所のあるのを喜んでみる
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新しいボールペンの書き心地は 走馬燈みたいに滑らかだ
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明朝の パンを切らしてならぬはと  スーパー立ち寄る  夕暮れの刹那
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うたた寝の夢で貴方に逢えたからまた目をつむる二度眠られず
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すすきの穂グラスに入れて触れてみる小さく揺れて秋に挨拶
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ショッピングモールのトイレの小便器、ポケモン・悟空の並びて立ちて/街はハロウィン模様
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「闇バイト」なる言霊の恐ろしき 古人いにしえびとの智慧にて穿たん
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のどかなり。ウクライナ、ガザ…人界の燃え立つ業火隣人にして
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紅黄と染み入るように色冴える屋根の向こうの眺め深秋
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制限字数こえてあふるるわが思ひたぎつ早瀬となりにけるかも
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おつまみはシーズンおわりのゴーヤーで(八百屋で)吟味してたら 蚊にくわれたわ(苦笑)>1本40円
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百均でロックグラスは買ったんだ 今日のお楽しみ 梨のリキュール
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ハニーズの大セール スルーできたんだ えらくもないけど 吾なりの頑張り
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中秋の 別れ話は ベランダで 午前0時の 欠けた名月
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秋茄子の煮浸しが美味い店だから来週嫁を連れてまた来よう
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振り上げた拳は行方を失って無限のもやを彷徨っている
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気づいてる?ハロウィンだけじゃなくいつもあなた好みに仮装してるの
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