洗濯をしようと決める選択を した日はいつも午後は雨降り
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河川敷まで走ったわフラフラと 空からなんか落ちて来たって
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前職の美容師の癖抜けきれず 盛り付ける時モヤシで遊ぶ
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ただいまと宇宙服脱ぐあなた見て 宇宙も身近になったと思う
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愛してる試し書きした文字を見て トメハネハライ赤ペンを入れ
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プロポーズはたぶんしてないなんとなく 始まったからそれとなく終わる
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キミといた殺伐とした年月を 笑って話す時がくるとは
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あと一手回せば揃うとこでやめ 本棚に置くルービックキューブ
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スシローで僕より食べたら奢ります 3日食ってないとかズルですよ
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声だけで勝手に容姿想像し 客先に行きテンション下がる
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どこからも 金が回ってこないので 私の票は とっても清い
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秋なれど まだ葉の残る木もあるが 桜はすべて 葉を落としけり
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夜勤ゆえ 休日の日も目を覚まし 有明の月 昇るのを見る
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母出ていく その日が近づく 小三の 胸中思えば 胸も潰れる
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キョロキョロと 置いてきぼりに気づいたか  白鷺しらさぎ 一羽 仲間の後追う
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代り映えせぬまつりごとなるならば新風望み投じた票よ
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消去法清き一票どこ入れるとりま「れいわ」と書いてみたが
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選挙行く誰がいいのかわからずに但し自民は絶対外す
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ヨドバシの すべてここで 揃います 愛と自由を 求め来店
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優しさに触れて自分の醜さが二人の部屋にぽかりと浮かぶ
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温かいココアを飲めばとろとろと身体の中に灯火ともる
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美しく咲いた桜の今はもう落ち葉となりて皆がゆく道
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陽光を瞳のなかに閉じ込めたあなたになれたらどれだけいいか
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あからく朝日ふふみて花櫚かりんなると黄なる実に添ふる白き手をおぼ
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風邪をひき眠るあなたにたくさんの幼き頃の寝顔が宿る
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幸せは掴み取るもの行く道は自分の力で切り拓くもの
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春高楼の花のうたげはまぼろしか廃墟の城を照らす月かげ
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時報ごとニュース聞くのが日課なり何度も同じ原稿を聴く
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投票所 正午すぎでも ジジババや ファミリーぞくぞく 七割こえるか \レイソル市
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あかねさす きらとひかりし ばすながめ えんそまといし かびきらのあと
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