恋しきは羊群れなす秋の雲 今日も居座る入道雲見つ
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跡形も残さず煙に巻くように死ねたらいいねと笑う母と子
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うつ伏せで重なり寝てるぼくたちでシロツメクサの押し花つくろ
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風鈴が ちりんと囀る 夕暮れに 赤日受けし ラムネ輝く
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君の良さ100%誰かにもみてほしくって正す襟元
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うまトマに牛肉載せたギルティを隠し手作り夕飯食べる
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夕暮れの街を見下ろす診療所注射は早く終わらないかな
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在りし日の 愛しい記憶 辿っては 会いたさ募る 母の命日
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新人の 指導にサビ残 30分 下心なし 可愛いけどね
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コオロギの を聞く度に 消えてゆく 夏の想い出 空のに似て /あの日の思い出
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君がオススメしてくれる音楽を聴きながら夜走る川辺を
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話せても君と僕とは無関係 境界線を越えちゃダメかな?
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今はなき どしゃぶりの雨 碧の空 夏の熱気も 感じなく
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秋の服 選ぶ愉しさ 雲はまだ 夏の形をしているけれど
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街頭の灯る夕暮れ 帰途の路 蝉の 夏と秋の分岐点
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今日を終え 空っぽになった 教室に 喧騒ぬぐう 秋風が吹く
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障害を 容易く個性と 言うならば 育ててみせよう 溢れる愛で
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声優の結婚報道飛び込んで健康ランドに行くのをやめる
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香水のにおいではなく味噌汁のにおいで思い出してほしいな
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奥さんになんて呼ばれてるか知りたい私も同じ呼び方したい
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君たちどうせ処女でしょと言っていたあの子も処女だったでしょどうせ
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サイコパスと呼ばれたいからサイコパス診断バッチリ予習してくる
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その前に不倫相手と来た場所で父は家族へシャッターを押す
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もしかしたら人間じゃないかもしれない「24歳 おねしょ」で検索
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便所飯しようとしたがあそこには個室がひとつしかなかったんだよ
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文学部日本文学科卒業「日本語分かる?」と怒られており
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咽び泣き震える肩にとまる蝿 この世界はミュージカルではない
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期限切れクレカを切り刻むように なるほど君にとってわたしは
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まっすぐな線路が敷いてあるように進んで行こう花も咲いてる
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甥っ子に追い課金もしちゃうよ 可愛いんだからしょうがないじゃん
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