何度でもエラーエラーと立ち上がる赤いバツからパンチをくらう
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ぼくらまだ裸足でウサギを追っている目に見えるものがすべての星で
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翳りゆく 灯りは部屋に 霧散して 泡沫なるは 想い綻び 
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濡れた葉とつやめく粒がきらめいて私を誘うブドウの房よ
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帰路のバス待つ 夕涼み 飛んでゆく蝉を 空から捕らへるカラス
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店出る時大将と目が合った笑顔だったそんな日だった
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ときどきは 幼い女児を見るやうな それも愛なの きっと愛なの
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よろこびに 舞ひ踊らむと 思ひても 思うに任せぬ 主婦の哀しさ
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お盆だし市の夜だし帰っておいで白玉手足が消えるは惜しいが
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「晴れちゃった」 離した肩を 寄せにきて 「日傘がいる」と 言う君が好き
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永年に安全靴で変えられた足の形は戻らないのか/四年経っても
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吹き上がる地よりの熱気夏盛り記録更新続ける気温
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再エネか原子力エネか悩める日激しく進む気候温暖
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仕事終え 帰り支度の 更衣室 網戸の向こうに 大輪の花
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大阪のおばちゃんだったら「もう少しまからへんか」とトランプに言い/いえ、妄想です
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また蝉か 雪も見ぬ間に 四季巡り 実らぬままの 愛が熟れてく
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あの月を中心に夜空ををぺらりと裏返したら明日はきっと明るい
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伸びきった凌霄花を切らない独りのひとが盗めるように
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雨戸開け大暑の熱を身に受ける セミも項垂る真昼の静寂しじま
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移りゆく 季節よ共に この愛も 涙も夢も 連れていってよ
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友人と 笑う貴女が 好きでした 桜と共に 散る僕の恋
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各国の中央銀行 経済の うみでかじとり 知識と経験 \司法 立法府 行政に 次ぐ公権力。 トランプの介入
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「好きです」と お辞儀したまま 見上げたら 頬つねる君 夏が始まる
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マイクラの ガランとする部屋 積まれるは 思い出詰まった 茶色の四角
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いつだって シノギ おてあて欠かしたら カンゼイ上げぞ 啖呵切るトランプ \「寺銭代 用心棒代として領収」
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関税をかける掛けない 悶着はアメリカ独立 戦争のはじまり \ボストンティーパーティー事件
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「聖家族」や「視線をあびたい」欲望の 本源的依存性は 本質的か \フェミへ
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「綺麗だ」と白い花々撫ぜた手で それを手折るは君の弱さよ
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塩もんで みずにさらして 炒めたり うちのゴーヤ︵チャンプルー︶ 苦味が薄い \隠し味にそばつゆ
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なつ空や 蝉も鳴き止む 午後2時よ 照りつける陽は あまりに強く
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