寒くってとっくりのシャツ着ようかなタートルネックと今は言うのか
15
聖橋 少し下ると 喫茶ショパン
2
今朝雪は真冬みたいにサラサラでなのにくっつくスノーダンプダンプべたぴた
20
観覧車 空とハートにタッチする 今がてっぺん 一瞬の夢
18
地に眠る白き裸体を温めて 蕩けるこの身 どうぞ召しませ
8
受験期にしぶしぶ覚へし古文語が 今役立ちて雨月物語読む
24
カーテンを開けると ぱあっと日がさして 明るい未来を 指し示すやう
22
ちま猫ちゃん けさも にうにう牛乳 のみました ごっきゅごっきゅと いいおとたてて
19
護るチカラ この手に宿れ 月光よ 月よ星よ風よ 無限の力を
20
寒い朝深めにニット帽被り首を竦めて猫背で歩く
20
寒空さむぞらに 風に叩かれ 舞ふ紅葉もみじ 我も叩かれ あかぎれ痛し
31
講堂の時計の灯りが月のごと 大隈通りは人影もなく
22
乱れ髪 待っていたら 固まった笑
2
かまびすし駅のホームのベンチにて むしろ静かな心地で眠る
20
木枯らしにイルミネーション寒々と分倍河原のまちは眠りぬ
16
残余てふ時を数える年の暮れ 「忘年会」を誘う罪びと
14
五円玉 穴から覗いた幸せは 蝋石・チウインガム・紙芝居
18
公園のならの落ち葉の乾く音もオレンジ色に染まる夕暮れ
29
友の妻ギラン・バレー免疫暴走で夭折す げに恐ろしやワクチンの痕
17
七十九歳しちじふくのMRIを「完全に正常だ」と言ふホワイトハウス
9
降車せしホームにて腑と見返りぬ ひむがしの十三夜の視線
23
朝焼けの グラデーションに 言葉なく 絵画のごとく 空に描かれ
25
失言のかたちを借りて本音漏る「そんなことより」「どうかんがえても」
15
良く見らば水かさ少なき川の辺のヨシの隙間で何見る鴨よ
32
冬に入る 狭庭のモミジ葉を落とし 敷き詰められし絨毯の赤 
22
他人の目 気にせず自分を 貫いて 三十余年 白ブリーフ派
8
宇宙とか 詠んでおいたら 壮大な 歌作れると 矮小思考
4
うろうろと キミの瞳に うつろうと したけど今日の キミの目はうつろ
5
明日から 子供の頃をやりなおして あなたみたいに息を吸えたら
11
一等星 煮詰めて冷やし音楽をきかせてみたら君になるだろう
8