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外出れば追い風が背中押し出して高速道路の真ん中に立つ
3
わたしが寂しさを覚えるから、遠くの星があんなに暴れてる
5
夕立に 君は先立ち 虹が立つ 凪いだ空に 憂を口遊む
5
暑いねと話しかければ沈黙を蝉の声だけ三点リーダー
8
心配と理性と寂しさと唸る心で、とりあえず心配を
5
昼はまだ蝉が唄うが夜の部は蛙に秋の虫が交替
12
立秋はやはりほんとだ猛暑でも芙蓉が開き虫が鳴き出す
10
戦争の『過去』を放送しなければ『現在進行形』になるから
26
一人きりベンチに座り背をただし「そいつが俺だ」とメールを入れる
4
8
並び ふふふと笑い 空見上げ 隣駅まで パチパチ拍手
6
米の値が下がり始めて誰か泣く電信柱で蝉が鳴いてる
7
気がつけばベッドの上にをるタヲル ひんやりと妻の温度を感じる
6
2分後に返事してすぐ既読つくずっと1人にさせてごめんね
8
シャンプーと歯間ブラシが底をつき散歩キャンセル出来ぬ日だった
7
濡れ夜道 尾を引き走る 街灯の 光に我は 彗星を見る
11
馬鹿だよね 他人を信じて 騙されて 信じられない よりはマシだよ
5
傷探し治っているか触れてみてまた疼き出し持て余す夜
8
駅裏に 高層ビルの 建つと言ふ 空き家を襲う 開発の波
24
祈り来し夏は
初
(
[果つ]
)
瀬の山おろしにあはれ
尽き
(
〈撞き〉
)
せぬ暁の鐘
8
末娘夫婦を見送りぼんやりと庭眺むるに残暑の雷鳴
8
雪だるま三つも並ぶ今日なのに冷たさなんて欠片もないね
4
耳だけじゃない 体ごと傾いてくれて。あたたかいってこれなんだって
2
若杜氏 ふくめば納得 ぶりホタテ 八年八月 八日の理八
7
ハチハチは僕の車のナンバーなれど令和もハチならアニバーサリー
2
卒アルの写真をそっと抜き出して
A
I
に命じた五十年後
8
8
8
8
並ぶ佳き日に
生
(
あ
)
れし
孫
(
こ
)
の未来に光注ぎますよう
26
帰省する楽しみ増えたまた一つ 甥が金髪になったらしい
15
陽射しをば庇ふ木陰に涼風や 立秋を越へ残暑なりし日
24
呼び鈴と 喉を蓋する さようなら 振る手に茜 近い夜を嗅ぐ
5
挑発を 受けてもかわす その技で ひょろりひょろりと 毒矢をかわす
4
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