補聴器をやたらすすめる店員よ♪うっせぇうっせぇうっせぇわあんたが思うより地獄耳
9
夏が来てトルクが伝うインパクト工事の汗が床に滴る
14
ミニバラの首を落とせば手のひらに金魚の腹の丸さで触れる
9
言ったよね眉間やアゴに毛はNGって  ど根性気質の吾そこにあり
5
西の陽に蒸されて籠る草の息 宵の西瓜を抱いて歩まん
9
遊泳にて冷ゆ体に染(し)む 屋台のお好み焼きの 温もりと味/就学時代
17
快晴の 外を窓から 眺めつつ 布団でぬぼぬぼ 夏休み初日
9
やってくる 私を狙って たえまなく うずの煙が 私を守る
5
幾分か湿気少なき朝なれば昔の夏のよみがえりおり
8
AIの脆(もろ)さ憂える人類よ 汝(なんじ)ら識(し)るや神の悩みを
6
冷静な君も「やだやだ嘘でしょ」と叫ぶしかないスマホ凍って
18
鬱患い 落ち込む君に 手を握り 優しくハグする いつも一緒だよ
11
PPM 念の為だが言っておく 「ピーター・ポール&マリー」
8
空蝉の 透ける軽さに 身を重ね
4
酔い満ちて 膝に伏せたる 単語帳
3
舞台裏 足裏揺らす 重き音
3
検索の 小窓片手に 語を拾う
4
汗光る 小麦色の君 無言のまま 麦茶飲みほし 満面の笑み
11
気がついた? 毎日分け目 変えてるの 気がついたけど ワザと言わない
6
時めぐり父になったわが子がおむつ交換してるの見てる
11
左手で胸のつなぎ目に触れる 右手よりきっとやさしくなれる
7
「ワレワレハチキュウジンダ」「♪ボクの名前はヤン坊 ボクの名前はキー坊 ヘレン〜〜!」
6
大橋で 大海眺む 潮騒の  蕪島霧立ち 天下りしか
8
ブナの葉の陰に瑠璃色羽休め小さき会釈に一服の涼
24
恋コロン 髪にもコロン 資生堂 ヘアコロンシャンプー の早見優
7
届かぬ夢 見えぬ景色 淡い夕暮れ 空を知らないセミの脱け殻
10
青麦に跳ねた血糊が乾くとき割れた詩篇を探しいで立つ
8
シャンプーと リンスにわかれた 俺たちは もともとリンスと シャンプーやった
5
床を拭(ふ)き薬撒(ま)いても落ち着かぬけし粒程のアリを相手に/難敵
18
もうふさん ねこたち もぐりこむけれど あちゅくなったら そのうちでてくる
19