人見知りなんですと言う飼い主の 足元でシャイな犬がチラ見え
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飼い主の腕に抱かれて帰路につく 笑った犬の顔が好きだな
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汗かいて頭が茹だり帰宅して冷やした麦茶のがぶ飲みをする
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息苦しほどの静けき夏空にただ粛々と峰雲の湧く
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色褪せた箪笥のシールはいたずらな吾子が貼った日だからそのまま
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目の前に 転がる時間ときを 掴むでも 流すでもなく 「明日」の声捨て
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コンタクト落としも一つ封を切る三つ目の誰か身支度の跡
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耳そよぐ心の向くまま駆けてゆけ肺も手足も汚さぬ白浜 / 猫に手向ける
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おにぎりの海苔がパリッと鳴るくらい夏の朝には風がほしいと
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こほらせたペットボトルも汗をかくそれを結露と呼ぶ合理主義
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仕事終え 風の熱気は穏やかに 遠き雨雲の送り風か
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真夏の空はただ痛くて 青のひとかけらを手に入れられなかった
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迷界の迷子さながら茫洋といずれ旅立つ冥界の淵
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あいたい︵相対︶の 協定 うらがありそうで 沖縄密約 佐藤首相か\wiki西山事件 日本が四百万ドル肩代わりの密約
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なつばてと 動かぬ︵電子︶レンジ はやとちり 注文おわって コード触りゃうごき \ネット注文取消 ごめんねアマゾン
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震える手握ってくれた暗がりで君の心の声が聴こえる
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海を見ているのではないその先にいるかもしれない君を見ている
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交渉は温ではじまり冷で締め 残るは謎の借りばかりなり
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ふみかはし互いのたましひの欠片を抱へてけふも「わたし」を生きる
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夏を耐えしのぐために買ったパズルを三日で終えて秋を待ちたい
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一瞬のきらめきなんだ人生は消えた後にも灯るひかりよ
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君のため興味ないもの好いてみて あとに残るは、私とグッズ
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天気地図 吾子のまちへん むらさきで 昨日も今日も 明日もむらさき  / クーラーなし🥵
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胸埋め 貴方の鼓動 子守唄 眠る私は 抱き枕だね
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パフェグラスの底に溜まった残滓たち とかすことしかできぬいのちよ
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うすはりのガラスの壁を壊したら少し呼吸がしやすくなった
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雨粒が生まれ地に落つそのあいだ人は生きゆく光も知らず
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かつおぶしゴハンの ようびは ソワソワ ばいまし倍増しなのよ ちま猫ちゃんたち😸😸
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暑くても働き者のありたちよ、私の代わりに働いてきて
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サイゼリヤ 若いカップル ランチから ベタつきなさんな 猛暑日なんだよ
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