最終電車が消滅したおしまいだ鉄の匂いだけが漂っていた
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君を振るあんな女は忘れろよ焼きそばうまいし空は青いぜ
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心から 噴水のごとく 吹き出る血 適切な距離を 取ってください
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歯を立てた 肌が赤らむ 残る痕 気持ち受け止め 涙を拭って
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そら詠まねば生き易かろう、歌なんぞ, though どうしても息が詰まって
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ゼロになれ 真っ白になれ 今日の日が新たな君の生年月日
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濡れた路面 止まれの標示 白く光る まるであたしを 諌めるように
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胸のうち鉛の虫が這い回る 全てのものを憎みきる夏
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一人では抱えきれずに育ってくこのかなしみに名前をつけたい
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君、いつも 卵を割らすと 殻が入る そういうとこが 好きだったよね
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結局さ、得体は知れていたんだよ。見ないフリが上手かっただけさ。
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「しにたい」と「だいすき」は1文字同じ きっとどこかでつながっている
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二百字じゃあまりに長いと思うのに三十一文字じゃあまりに足りぬ
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雨音が強くなるたび弱くなる別れを告げるべくした決心
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終業後 一人でバーの カウンター 誰とも話さず 飲むような御人
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輪郭に線を引いたか何故なにゆえに夜の道行く背中は暗い
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いいねって言われたのっていつだろう生身の人に褒められたのは
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心配性 あなたの気持ちも 汲みたいの だけどあたしは 生きていくのよ
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絶望の味を知ってる我らより希望を持ってる奴らのが強い
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こんな日は お酒に任せて 労って 夜に紛れて 消えたいのよね
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どん底で見上げる空の青いこと落っこちなければ知らぬままよな
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タワマンの窓からぽとり目薬を落として神を気取った涙
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鮮やかな紅いリップを差したから少し優しくマスク重ねた
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毎日がおんなじ事の繰り返しドラマのような時を生きたし
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君とのさよならに相応しい歌を探しています 見つかりません
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レスバトルありをりはべるバベルの塔 怒れる神を諫めるリベラル
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クレしんで結局いちばん愛着があるキャラクター→よしながせんせい
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まっすぐにケーキを切れたあなたなら海もまっすぐ渡ってゆける
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人為的テクトニクスは海洋を越えて世界を揺らしているね
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あ、マスク… 落としたみたい お店にもどこにも寄れずお家へ帰る
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