九梨詩    フォロー 1 フォロワー 8 投稿数 74

脳用の油性インクが詰まっててグルグル書いてもカスと跡だけ 

見ないふりしてた時間の重さぶん、空白期間で息ができない 

ふわふわの白になりたい冬だった何かが死んでくみぞれ雪の夜 

根を下ろす、聞こえいいからぬかるみで動けないだけなのは内緒で 

真実を間違う朝があっていい飛び起きたけど休みだった日 

錆色のわたしは時に削られて時に銅みたいな友に逢う 

人類の叡智を煮てるあまりにもそうは見えない蒟蒻の名誉 

許しても怒っていいし許さないままに芽生えてくる恋もいい 

このデータじゃダメだったわ「はじめから」また旅立てば出会えだってする 

これは多分マジで疲れた脛をおす指圧は痛いだけ的な助言 

静かさの氷注いで少しずつ冷ましてかなきゃ恋は間違う 

走馬灯みたいなエンドロールに名が流れた順に全員殺す 

右左ちょっと瞬きとか出来るカワイイ何かになるから推してね 

君の見る恋の夢ってえぐみがさ、までは覚えている獏の愚痴 

VR面接官にビンタして空飛ぶVR履歴書で帰る 

一日も早くと待ちし春みたくきっとどこかで望まれた冬 

大切にしまいこまれたまま誰も行方を知らぬきんのおりがみ 

ラッピングリボンつぶして半額のシール貼るみたいな吹き替え版 

幸せにするしされるし3割引チョコと私の持ちつ持たれつ 

猫だって悩みがあるの朝4時に飯の係が起きてこないこと 

理由など無いけど猫はえらいので人をまくらにして寝てもいい 

コンビニで働く人がエリートと呼ばれる時代を手繰り寄せたい 

アラームのない早起きの喜びに満ちた心のままに死にたい 

まどろみを斬りつけにきた流星を背中で庇う雲の秋雨 

指先のラベンダーグレー乾き待ち、さながらセメント工事なりけり 

塗りすぎたマニキュアみたく自己愛をかばってぶつけてよれて落ち込む 

添削の赤ペン盗んできたよ、もう血で咲くはなまるなんて捨てろよ 

駄菓子屋はモラトリアムを見捨ててくきみは夏など振り向きはしない 

蠍座ピックアップガチャの評価順Eのページで友達になろ 

桃みたく傷んだとこだけれたなら、そうはいかない、まだ過去じゃない