文を書く 本を読むこと 減り続け 知らない街の知らない人に  
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ミサイルに花を詰め込む神様の粘土細工はそして始まる
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星達が 山々落ちる頃に 空 さやけく深く 宇宙を語る
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また距離を 縮め始めた 僕たちを 振り切るように 北風が吹く
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ねこ母の頭はすっかりクリスマス でも時折だけ お正月よぎる
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ミサ・ブレヴィス ハレルヤ・コーラス歌いたい まきびとひつじを キリエにグロリア
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心にはひそかに触れてきておくれ星を眺むる眼差しのごと
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形骸化した呼ばれ方だけれどもあなたに「奥」と呼ばれたかった
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漫画とか 映画みたいな 都合いい 恋愛にまた 憧れている
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年重ね 試練をひとつ 越える度 優しくなれる ような気がする
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親子旅潮騒耳に伊勢の宿なれぬ川の字寝つかれぬ夜
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飛行機の 尾を描いてく その線を 君の鋭い 目に重ねた
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俺が死んだことを伝えるニュースでは「自然淘汰」と書かれた死因
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月のない冷たい夜の街灯に一匹の蛾だけひらひらと飛ぶ
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「ほんようか みめいわがてーこく りくかいぐん にしたいへいよーで 戦闘状態いれり」
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息子キミ産んだあの日は寒く土砂降どしゃぶりで 小春日和の今日の日祝う
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伊勢湾の漁船の灯り見送りて露天風呂より朝日を拝む
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半世紀前あなたの置いたベラボーは都市の基準となってぼくらを
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熱心に枝毛を探す寄り目さん向かいの席で僕はぼやけて
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大掃除コンロ回りはいつもそう 紅白見ながら必死で磨く
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連絡は100パー無いと分かってて それでも待ってる私は何者?
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世代だしアダモちゃんが大好きで 爆笑してた若きあの頃
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マカヒキはめでたい言葉 優雅なる渡仏宣言ダービー制覇
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謎菓子が今届いたとラインには箱を広げた甘いキラキラ
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穴の色はうつりにけりないたづらにわが身夜に売る勤めせしまに
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返事しろ 起きて 自分を変えてくれ もう休んだだろ なんとか言えよ
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一日いちにちに 一首投稿いっしゅとうこう 続けたら とうとう来たぜ 百首目ひゃくしゅめ短歌たんか
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病から生還したつまとの会話 互いに「ありがとう」が増えて
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沖縄の 結婚式は 両親も アロハで参列 海の青さよ
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日だまりに 幼子の声 同化して 吾の幸せは ここに留まる
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